茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

お恥ずかしい話だが。
伜が大学進学に伴いよそのまちへ行ってしまった五年前、正直、ちょっと、泣いた。

元々、外に放り出すつもりではあった。
マンション他のローンも抱えてはいたが、幼少の頃からやり繰りできる範囲で学資保険を掛け、
はじめっから予定していた。
男子たる者、いつまでも家でぬくぬく暮らしてなんとする、と。
にも拘らず、ちょっと、泣いた。

しょっちゅうドあほなヘマはしてきたものの、父親に似たさっぱりと明るい性格。
喧嘩してむすっと帰宅した時もあるが、相手の悪口をぐじぐじ言い募るようなことはなかったし、
奴の人間関係については、極稀にしか心配せずに済んだ。
てか、奴にとって最も悪口の対象となる人間は、母親である私だったのかもしれんと思う。


先月末の土曜、ちょっとハンコの要る用事が出来たってんで、久々に奴んとこへ行ってきた。
年始にはちらっと帰ったが、奴に似合わず変に無口やったんで少々気になっていたこともあり、
以前は毎日毎日見ていたその顔が今でも折に触れぽっと浮かぶ私には、うれしい用事だ。

そして。
奴は、元気だった。
親の前でぐっと愚痴を抑えられる程度には、元気だったように見えた。

要らんことは言うまい。
今は離れ住む親が何を言うたかて、今奴の心の底にある泥をすくい取ってやることなどできぬ。
いつもの憎まれ口であほな応酬をする、それだけでいい。
Hちゃんという、可愛い彼女もいてるんやし。

なので、おっさんと共に近くのスーパーへ走って、鍋の用意だけしといたった。
伜が家庭教師をしていたおうちを後輩のHちゃんが引き継ぎ、授業後には遊びに来ると言う。
昆布の浸し時間は短いが、一応おかん製の出汁と付けつゆ。
特上のお肉やら買うたし、野菜は下拵えしてあるし、二人、ゆっくり、食べなはれ。

うむ。
私は死ぬまで伜を想い、時には悲喜交々、ちょっと、泣くことだろう。
だが、そのうざさを奴に知られちゃいかん、ってことだけは、おのが胸に言い聞かせている。

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