茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

夏の思い出

まだ夏至の前だというのに、盛夏のような蒸し暑さ。
思わず、
『♪ 夏が来ぅ~れば思い出すぅ~』
などと口ずさんだりして、深夜だぜおい。


もうずーっと以前の記事にちらり書いたが。
kisuke234.blog102.fc2.com/blog-entry-31.html
kisuke234.blog102.fc2.com/blog-entry-32.html
伜の小学生時代、四年生からは夏休みの宿題として自由研究が課せられた。
自由研究というわりにちっとも自由ではない、毎年“郷土について”というお題付きだ。
ランドセルの底よりがさっと掴み取ったアコーディオン状の説明プリントには、
『おうちのかたとよく話し合ってとりくみましょう』
と、ある。

平たく言えば、親も手伝ってちゃんとまともなものを提出させてちょーだいね、ってことなんだが、
「めんどくせー」
心中ぼやき乍らも、私ゃ結構真面目な性格(などとぺろり言う不真面目さはほっといて下さい)
学校からの御触れゆえきっちり従わねば、と、よく話し合ってとりくんだ…つもりだ。
てか、当時もテープ起こしの内職なんかをちまちまやってるだけの使えねえ専業主婦だったし、
大体、普段の宿題で質問されても、特に算数など、こっちが教えてほしいワ、な頭の悪い母親、
夏休みくらいちったあおうちのかたらしくしなきゃ示しがつかん。

また、子ども一人にやらせたところで、図書館にて史料を丸写しするだけになるのが関の山。
端っから“親も手伝え”ってんなら、奴との日頃の会話中に散見する郷土絡みの言を掬い取り、
それを元に母子共々汗を流すのも、長期休暇を無為に過ごさぬための良策になろう。
どうせやるなら、自分たちの目で耳で声で足で調べ回ろうじゃないか、と。

小四の夏は、『ぼくの町の歴史あるお店』というテーマで、あちこち飛び込みの取材()を敢行。
今思えばひどく迷惑な母子だったにも関わらず、どなたさまも実に以て御親切、
「ボク、うちのことに興味持ってくれたんやー、おおきになあ」
「ぼうず、頑張ってこのじいやんとこを紹介したってくれやあ」
温かく励まされ、伜はどんどんやる気になっていった。
たとえ少々ぎこちなくとも、目上の方々に頭を下げてのお願いを通し、人が守るべき礼節や、
誰もが知らず人さまより受けている恩沢の大きさにも気付くことができたのではないか。
深謝合掌。

小五の夏は、古くから我が市に伝わる踊りを取り上げたんだが、ちょっと手抜きになってもた。
交通事故に遭い右足指を三本骨折していたおばはん、歩くのが困難な状況だったからである。
それでも、おっさんが休日にクルマを出してくれ、松葉杖をつきつつ保存会の方々をお訪ねし、
大変に貴重なお話を伺うことができた。
勿論、あくまでも私は付き添いであり、伜主体で進めたんだが、
「こんな田舎の変な盆踊りみたいなのんが、遡れば戦国武将にまでつながっとんのか…」
由来を語って下さるおじいさん・おばあさんのお言葉に感銘を受けた模様。

さて。
前年の研究が些か消化不良気味となってしまった分、小六の夏は、まじになった。
かねてから、
「○○屋(近所の駄菓子屋さん)のばあやんが、
 
『ここの辻は、昔、交通の要所やってんで。
 
ほれ、そこに石があるやろ』
 
て言わはるよって見てみたら、店の前にほんまになんか書いたる石があったわ」
とか、
「ガッコのそばに斜めに埋まっとる道しるべがあんねん」
とか、何となく興味を示す言を発していたため、よし、今年は近辺に残る道標を探し回ったろ、
ってことで、伜と気を揃える。


も、動いた動いた。
道標や塚、関連の史跡を含め約60地点、撮影した写真は使用したものだけで100枚余。
当時私は四十ちょうど、ずいぶん歳を食ったものだと思っていたが、やはり若かったのだな()
この時も、単に道標を探し写真を撮って図書館等の史料と突き合わせるだけじゃ面白くない、と、
近くの商店やいくつかのお寺にお邪魔して御店主・御住職にお話を伺ったりした。

細かいことを話しだしたらきりがないので、現物の後書き。
後書き1 

後書き2 

後書き3
非常にきたない字だが、なかなかもっともらしいことを書いている()



昨年。
卒論の仕上げにかかっていた伜が、
「この頃つくづく感じるんやけど、俺、小学生の夏にも既に似たようなことをやっとってんなあ。
 
あんたのやり方を踏襲させられとんのかて思うと、めっさ癪やわ」
電話でぽつり。
ないない、このパーな母親がそんな御大層なことを意図していたわけねーだろ。
ただの夏の思い出だ。
そう、めっぽう楽しかった、夏の思い出だ。

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コメント


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あの頃君は若かった

きすけさん、お久しぶりです。お元気そうで何よりです。

子どもの小学校時代、夏休みの自由研究と言えば、私にも懐かしい思い出がいくつもあります。姉と弟、それぞれに金賞だの、銀賞だののシールをいただいて、本人たちより実は嬉しかったかもしれない母でした。

「平成ぽんぽこ物語」の舞台近くなので、タヌキの生態を追って、ダム湖から博物館と訪ね歩き、それこそアポなしで学芸員さんをつかまえて、話を聞きだしたり・・・今思えば、40代の‘君’はホントに若くてエネルギッシュだったね、と自分に言ってやりたくなりました。

リンクして下さった、松本良順の扁額のお話、6年前のきすけさんの胸のときめきを伝える文章も若々しくて素敵でした。ブログを長く続けていらっしゃると、振り返って昔の自分に遭えるということもあるのですね。

今年は猛暑とか・・・お体大切になさってください。
ほのぼのと、でもどこか心に確かな足跡が刻まれるようなきすけさんの文章。更新を楽しみにしております。

やまねこ | URL | 2013-07-02(Tue)01:02 [編集]


やまねこさん

こんにちは。

遠い思い出は自分の都合の良いよう美化してしまっているところもあるようです。

きすけ | URL | 2013-07-02(Tue)19:21 [編集]