茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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ほんわか

慣れた持病と別件による急な入院との狭間の、そこそこ体調が穏やかだったいっときに、
ちょうど伜の引越しがあり、うまい具合に手伝いに行くことができた。
勤務先は大学のある同じ街だが、学生専用のアパートだったため他へ移ったのだ。

朝もはよから駆け付ければ、既に来てくれはってたHちゃん(伜の彼女)
若い女の子にとっちゃ、彼氏の親が来るってのは、気を遣い気を張る気の重い話だろう。
なのに、聴こえの悪くなった耳に心地よく響く爽やかな笑い声。
このトシになって思いがけなく娘ができたみたい…などと、何だか目尻も下がる。
だが、そりゃ、図々しいわの。
「私の娘なら、こんなにほんわかした可愛い子にはなっとらんかもしれん」
おのれの若い頃を振り返り、思う。

ともかく。
すごく好きなのが、変に遠慮をしないところだ。
これまで四度ほど一緒に食事をしたが、
「親の財布や、一番豪華なもん頼んだり」
と言う伜に、
「はーい、おとうさん、おかあさん、御馳走になります」
一番豪華なもんを頼みはしなくとも、うれしそうにしてくれる。
そして、
「うわー、大きなお肉!」
「このドレッシング、どうやって作るのかなあ」
豊かな表情。
おかげで、いつもよりちょっとだけ奢った会食が、ますます美味しくなるではないか。




若者たちの先のことは、わからない。
でも、おっさんおばはんは、ほんわかさせてもうとるよ。

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