茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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秋彼岸 (1)


土曜、伊勢へ墓参に。
手土産等用意しておきながら、当日になって体調がすぐれず、行くのは結局おっさん一人、
ってこともよくあったんで、すっきり快適な朝を迎えられ、ほっとしたことである。

会う度毎に、ああ…またちっさくなっちゃったな…曲がった腰もきつそうだ…と、胸が痛くなる、
その義母に、
Mっちゃん、元気やってんなあ、よろしよろし」
などと言わせちまう私はなんなんだろう、と、クソな自分が情けない。
情けないが、こんな温かな言葉に、じめじめした謝罪は似合わん、失礼だ。
「はあい、よろしよろしでおじゃましましたー」
ほんま、おおきにさんです、ばあやん。

それに、
「うまい刺身が食べたい」
というばあやんのリクエストでちょいと鳥羽へ、穴場店にて三人わいわいお昼をとったんだが、
私がおっさんに手伝ってもうたほどボリュームのある定食を、全てぺろっと平らげてくれはった。
うれしい。
「あんた、それだけのもんがその身体のどこへ入ってくんや。
 
絶対百歳超え間違いなしやわ」
おっさんの憎まれ口もいきいき滑らか。

再び本家に戻り、おっさんは、庭木の剪定などしだす。
そのうち、町内の寄合に出てはった義兄も帰宅。
鷹揚な兄やんとやんちゃな弟がコンビを組んでにわか植木職人に。
「ほれ、Y(←義兄)、まだ(生垣の)上の葉がはみ出しとる。
 
Kっ(←おっさん)、その松はあかん、素人が手ぇ出すな」
共に縁側に腰掛け茶を飲み、四方山話をするばあやんから、時折飛び出す息子らへの叱声、
ぷぷっと茶を噴きそうになる。
面長な顔だちも、のっぽな身体つきも、からっとした性格もそっくりな兄弟が、
「はいはいはいはい」
しぜんと声を揃えて返すのがまた可笑しい。

ぽんぽんきっつい言を発しながら口元は綻んでいるばあやんの顔、
「きれいだな」
と、思った。

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