茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

本の翼

土曜の宵の口。
おっさんといくらのおろし和えや焼ししゃも、手羽先の甘辛揚げ等を肴に(なに、たまーのことだ、
コレステロール上等、どんと来い!)頂き物の司牡丹をありがたくちびちびやっていたんだが、
そんなてれ~んなところへ、伜より電話。
《 わ、やばっ、ほろ酔いなんがバレたら、またうるせーぞ… 》
慌てて呂律を整えようとするクソババア。

「おかん、悪いけど、そっちに置いたる学習漫画、全部送ってくれんか」
バイト先の生徒さんに譲ると言う。
御内福なおうちのようで、ゲームソフトやフィギュアは吃驚するほど潤沢に持っているのだが、
本は殆どないのだそう。
読書嫌いというより、その習慣がないわけで、
「本って何を読めばいいのかわからない」
「じゃあ、漫画から入ってみようよ」
てな話になったらしい。

勿論、生徒さんの成績の向上は、奴の教え方にかかっておる。
読書と成績の向上は、直接関係ないと思うし。
現に、私を見よ。
小さな頃から読書が好きだったのに、ガッコの成績はいつも残念だったぜ、イエイ。
けれど、読書によって得られる感動や知識は、人生を豊かにする、たとえ自己満足であっても。

ってことで、伜にも、玩具は誕生日・クリスマス等のイベント時以外、財布の紐を緩めずいたが、
本だけはケチらず欲しがるものを買い与えた。
奴の部屋の押入れにも本棚にも、いまだに、絵本、児童書、学習漫画、小説等がぎっしり。
手塚漫画もわんさかある。

『日本の歴史』全巻や伝記の学習漫画は、スーパーで頂いてきたみかんのダンボール三箱分。
一冊ずつ乾拭きし、傷んだところを補修し、詰めてゆくうち、何だか温かな気持ちになった。
そうだよな。
人生を豊かにする、などという大袈裟なことでなく、ちょっとした愉しみにつながればいいのだ。

懐かしい本たちは、今日午前、宅配の方に運ばれて行った。
どうか、見知らぬ少年のもとで、もうひと働きしておくれ。
最初の持ち主である少年は、その母親同様、読書と成績は直接関係ない、な子だったけれど、
それでもなお君たちの翼に思いを託した。

何と大きな翼なのであろうか。
ほんとうに、ありがとう。

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