茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

あんた、誰?

先々週。
暇人ならではのアナクロな年賀状をせっせと書いていたら、インターホンが鳴った。

宅配の方かと受話器を取り、愛想よく出たところ、
「こんにちは、本日は大切なお話に参りました」
女性の声。
あ、こりゃ、ロクな用件じゃないな、と思いつつも念のためそのまま、
「どのようなお話でしょう?」
訊ねてみれば、案の定、
「愛についてのお話です」
この切り出し方…ずいぶん前に絶交した元友人と同じなんで、すぐわかる。
某トンデモ宗教の信者だ。
無言で受話器を置き、切った。

ところが。
手当たり次第にピンポンするうち、うっかり表玄関の開ボタンを押しちゃうお宅もあるようで、
十数分ほどして、今度はドアのチャイムが鳴った。
受話器を取ると、再び、
「こんにちは、本日は大切なお話に参りました」

けっ。
輸血が必要な子どもさえ見殺しにできる奇怪な愛についてのお話かね。
どうせ触るのもおぞましい冊子を手にしてんだろ。
「私の実家は禅寺でございます、勧誘はお断り申し上げます」
慇懃無礼にひとこと言って、切った。

実家云々は勿論嘘だが、亡大伯父は禅寺の住職だったし、全くの出任せでもない。
大体、この大伯父が名付け親のせいで、私の名はまるで“○○法師”。
どさくさ紛れに百人一首の坊主札を一枚私の名に書き換えても殆ど違和感ござらぬわい。

脱線した、戻る。
この間の連休は、各換気扇の分解掃除をしたり、窓回りをピカピカにして過ごした。
クリスマスなんかどうでもいいが、新年は家の隅々まで清々しく整え、迎えたい、気分的に。

そんなところへまたピンポン。
「こんにちは、本日は大切なお話に参りました」
先日と一言一句変わらぬ呼びかけに舌打ちし、
「結構です」
受話器を置いたら、また鳴らす。
「ですから、結構です」
「いえ、あの、私ですよー、△△です」
なんと、冒頭の、絶交した元友人だ。
「お久しぶりー、ちょっとお話させて」
妙に甘ったるい声で語りかける。

それで完全にキレた。
絶交というからには、げんなりするやりとりを繰り返し、さんざん嫌な思いをしての結果だ。
なのにまあ、十年近く経ちゃあ、考えも変わっただろう、てか?
馬鹿馬鹿しい。
「どなたさまか存じ上げませんので」
にべもなく、切った。
続けて何度か鳴らしてきたが、無視した。


さて。
こういう場合、結びに、
『かつての友情を思い出すにつけ、悲しかった…』
とでも述べておけばきれいなんだが。
当然、ボツだ、ケツをボリボリ掻きむしりたくなるような、そんな言葉。
事実、私ゃ、まことにさっぱりした心地であった。

塩を撒く値打もない、と、ね。

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コメント


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私も先日同じことがあったのだよ。
何年かぶりにいきなり「ピンポ~ン」と。

「だって電話してから来ようと思っても、来るな、て言うでしょう。だからいきなり来ちゃったぁ~」と。

もちインターホン越しの対応で、
顔も見ず帰って頂きました。
やつらは懲りない。

あ、「aki」=「もみじ」です(笑)。

aki | URL | 2011-12-29(Thu)13:03 [編集]


akiさん

こんにちは、コメントありがとうございます。

かの人々は、独り善がりな使命感に酔っている分、厄介です。
私は、特に宗教と関係なくても、“あなたのため”という言葉を恥ずかしげもなく振りかざせる人間など絶対に信用しません。
それを口にできる尊大な姿勢自体が“おのれのため”の言葉であることをはっきりと示していますから。

きすけ | URL | 2011-12-29(Thu)20:37 [編集]