茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

調味料

先日、おっさんの知人が珍しい名の醤油をお送り下さった。
伊賀は島ヶ原で醸造されているものだそう。
はさめず
早速頂いてみたところ、薩摩の醤油に似た甘みのあるタイプで、冷奴、しらすのおろし和え、
たまごかけごはん等のかけ醤油にぴったり。
おひたしもこれと胡麻や胡桃を和えるだけで他には何も要らず美味、使い勝手がいい。

もっさりしたばばあのため、普段の醤油は大手メーカーのんで十分、特売に出くわせば、
「お、一本ストックしとこか」
そそくさとカゴに入れる。
また、こだわりを持つ人が多い塩も、長年、『はッかッたッの、しおッ!』。
特に不満は感じない。

が、調味料というのは、何か特殊な魅力があるようで、別段料理上手でもないくせして、
色んなものを使ってみたくなるんですな。
醤油だと、紀州湯浅や播州龍野、小豆島などの一寸いい銘柄を見かけようもんなら、
「今さら焼け石に水の化粧品にお金をつぎ込むわけじゃなし、いいわな、こんくらい」
こっそり言い訳しつつ、ついふらふら買ってしまう。


私事ながら(って、話の悉くが私事のブログじゃねーか)、実は私ゃ、酒屋の孫でもある。
母親の実家の商品棚に並ぶ酒のラベルで漢字を覚えたような奴だ。
一角には醤油や味醂をはじめ各種調味料も置かれ、祖父、伯父が地場の産品を中心に、
自分好みのものを選び、扱っていた。

で、その実家の好みを婚家に持ち込んだ母親の影響が多少は私にも及んだのか、彼女同様、
この料理・この食材にはこの銘柄、と、何となく思ってしまっている調味料がある。
例えば、茶碗蒸しや出汁巻、また、独活・蕗・筍・冬瓜・蕪・海老芋等々、旬野菜の煮物には、
素材の色、風味を生かせる三河の白醤油が欠かせない、とかいう。

ただ、白醤油って、愛知県民にとっちゃごくフツーに目にするごくフツーの醤油だったのだが、
結婚後、実際はマイナーな存在だと知り、驚いた。
今あるものが残り少ないので、あっちに用ができたら忘れず七福さんのを買ってこねばならん。
味醂もやはり角谷さんや九重さんの三河味醂が、ソースとケチャップも清州の太陽さんのが、
恋しくなってきたしよ。


ところで。
長いことちんまりした引きこもり生活が続いているものの、以前はドライブや旅行に出かけると、
必ずと言っていいほどスーパーに寄った。
その土地々々の家庭に溶け込んでいる醤油、味噌他の調味料を手に入れるためだ。
格式高い老舗を訪ね、高級品を得るのもいいが、全国一律品がズラリの棚の中で頑張っている、
地元の人に愛され根付いてきた日常の品に出会うことこそ、私には喜びとなるみたいだな。
それぞれの味わいの違いもまた、思い出をよりいっそう鮮やかにし、深めてくれるし。

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