茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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愛車 (4)

こよない相棒を酷い目に遭わせた挙句、廃車。
落ち込んだ。

もう、クルマの運転などすまい、そう思った。
元々通勤は地下鉄だったし、業務も内勤、ペーパーになろうが特に不自由はない。
第一、他のクルマを借り、ドライブを試みたとしても、きっと呟いたことであろう。
「なんで、あなたは、私のアルトじゃないの?」
と。


さて、時は、少し進み。
いろいろあって、私は、会社を辞めた。
ちょうどその頃、実家でも、長年勤めて下さった事務員さんがおうちの事情で退職されたため、
代わりに私が手伝うこととなった。
無愛想なのに実は大甘の父親に凭れ、勉強なんだか仕事なんだか趣味なんだかよくわからん、
でも、不定期に僅かな収入を得られる、或る事と並行しながら。
やはり、ペーパーになったところで、特に不自由はない環境。
アルトも、その前に馴染んだ小刀も、寝付けぬ夜にうとうとと見る夢の中に押し込め、過ごした。


再び、時は、また少し進み。
昭和の尻尾にあたる頃、予想だにしなかった、ひとつの出逢いがあった。
まだおっさんでなかった彼は、休日になる度、中古のカリーナを走らせやって来た。
古くともきれいに手入れした愛車の助手席に私を乗せ、あちこちドライブ。

ただ、そのカリーナも、寿命が近付いていた。
で、ここでも、無愛想なのに実は大甘の父親が、嫁入り道具に新車を持たせてくれると言う。
名古屋と違い公共交通機関の網の目が粗いまちでの暮らしとなるため、私も運転できるよう、
コンパクトで扱い易いスターレットを選んだ。

新しい賃貸コーポに新しいクルマを納車してもらい、新しい生活が始まった。

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