上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
我がまちは、何の変哲もない地方都市。
だが、クルマを南へ20分程走らせ隣の市へ行けば、鄙びた漁港や海水浴場に着いちゃうし、
また、西へやはり20分程走らせ隣の町へ行くと、美しい渓谷や滝のある山あいの温泉地に。
えらく手軽に旅行気分を味わえるんである。
お昼前、前者の漁港の、一般人もOKな魚市場に連れて行ってもらった。
訪ねたのは二度目だが、楽しいんだよな、これが。
漁協直営、大きな魚屋さんって感じの素朴な市場。
前浜で揚がったぴちぴちの地魚や貝が並んでいる。
他にもこの近辺の海の幸、そして干物等の加工品がいっぱい。
発泡スチロールの箱の中で無造作にごろついているたくさんのサザエを見ては、
「わ、これ、お店で壺焼き食べたらいくらするかわからへんでー」
せっこく感動したり、水槽の底ででれーんと寝そべっているでっかいカレイに、
「こら、起きろっ!」
と、呼びかけたり。
はい、いいトシこいてすみませんです。
イシモチと内紫貝と釜揚シラスと鯵の開きを購入した後、近くの防波堤まで歩き、海を眺めた。
すごく澄んでいる、ってわけじゃないけど、そこそこきれいな秋の海、胸がすっきりする。
竿を垂らしているおじいさんに釣果を訊ね、
「あかんわー」
というお答えとは裏腹の、大して苦にしてなさそな笑顔に触れ、こちらも、くすっ。
ふと、亡き祖父を思い出した。
帰り道、地元農家の直売所へ寄る。
つい先日スーパーで、胡瓜が一本78円もすることに驚いたが、姿こそ規格外ではあるものの、
短めのが五本入って一袋100円。
穫りたてなのも良い。
胡瓜の他、茄子やししとう、里芋に椎茸も求めた。
近場にこんなとこがあるって、ほんっと、うれしいな。
生鮮もんは、早速今晩の食卓に上った。
イキのいいイシモチゆえ、さっと湯振りしてからあっさりめに煮付けてみたが、正解。
臭み消しの生姜や梅干しも不要だ。
内紫貝はちょこっと醤油を垂らしてグリルで焼いたところ、これまた、おいしっ!
ついでに茄子とししとうも焼き、シンプルながらも御馳走ってな晩餐となった。
何だかとっても幸せな日曜日、もうグースカ鼾をかいているおっさんに、感謝、だ。
ありがと。