茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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耳に、胸に、響く

耳鼻科へ行ったら、右耳の聴力がかなり落ちていた。
私のこと、どうせ悪口だけはちゃんと聞こえるに決まってんだし、全くへこむ気はないが、
連日のクソ暑さもあって、
「ちっ、おもしろくねー」
何となく苛々。

そんなところへ、ドアのチャイムがピンポーン。
インターホンの受話器を知らず慣れない左耳へ当ててしまったことにも、内心、ちっ、だが、
外面を取り繕い、応対すれば、
「こんにちはーっ」
元気な声。
昨年末、ひょんなことから親しくなった、同じマンションの小二の男の子である。

「これ、おかあさんが、たくさんもうたで手伝って下さい、って言って渡してね、って」
いかにも子どもらしい伝言と共に、にこにこ差し出す袋には、新鮮そうな茄子。
「うわあ、ありがとー、おばちゃん、お茄子大好きなんやわー!」
「ほんまー?
 
ぼく、大嫌いやー、いっつもおかあさんに怒られんねん」
正直な子だ。

「ちょっとだけなら、果物くらい食べていけるよね?」
「うん、今日はスイミングないし」
リビングで桃を頬張りつつあれこれ話してくれる近況に相槌を打ったり笑ったりするうち、
気持がすーっと穏やかになっていった。
悪口に限らずとも、このかいらしい友の声だってちゃんと聞こえるのだ。
尚更へこむ必要はない。


くそばばあが今頃なに言ってんだ、かもしれんが、最近つくづく思うようになったことがある。
人の胸に響くのは、やはり人の純粋さなのだなあ、と。
子どもだろうが大人だろうが年寄だろうが持っている人は持っている、純粋さなのだなあ、と。

ところが、こちとら経験を積んでいるんだ、などという得意げな“訳知り面”を下げて他に絡み、
何かと道を説きたがる人たちというのもいて、実に滑稽だ。
他を貶める癖がついているだけの濁った心で吐く言は、誰の胸にも響きゃしない。
横柄なぶん、なお一層間抜けに聞こえる。
同時に、人の濁った心にはすぐさま冷笑を浮かべても、人の純粋さにはなかなか気付けぬ、
そんなおのれをひどく恥じる。

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