茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

どれだけお世話になったやら②

23歳の初冬の日曜日。
名古屋東部のちょっとハイソ(←死語か?)な街でウィンドウショッピング。

当時は所謂『DCブランド』てのが花盛りだった頃、その辺りには小洒落たお店が並んでい、
スカしたファッションビルも幾つかあったが、『DCブランド』自体に別段ぴんと来なかった私は、
いつも斜め見、バッグから財布を取り出さない冷やかし客だった、やな奴ですな。

その上、『DCブランド』のタグを縫い付けてあるだけでさほど新鮮でもないデザインの服が、
えーっ?、な値段で売られていることに
「こんなの、自分でも作れそうな代物じゃん」
聞こえぬような声ではあるが、一人ブツクサ呟いたりして、やな奴でしたわ、かさねて。
ガサツもいいとこのムスメながら、どういうわけだか裁縫に限っては好きだったのが可笑しい。


おやおやいきなり脱線、冒頭に戻ろう。
その23歳の初冬の日曜日も、特に目的とてなく、ただぶらぶらしていただけの私だった。
だが、あるお店で見かけたスタジャンがとても気になり…。
『NICOLE』のものである。

珍しく手に取り、はおってみたら、結構ずしり。
そりゃ重いに決まっとるわな。
しっかりしたウールメルトン、同生地できちんと裏打ちしてあり、おまけに袖はごつい牛革だ。
でも、何故だろう、自分の身体に合うしっくり感、みたいなものを覚えた。
幅だって些か余り気味だったけれど、
「あ、私の」
と思った。

上記のような素材ゆえ、当然、値段も高い。
なのに、どうしても欲しくなってしまった。
足りない分は後日持参で良い、とのこと、有り金をはたいて一緒に帰った。

以来、このスタジャンは無二の親友になった。
色合いも気に入っていたし、何しろ温かい、ダウンジャケットよりうんと。
大袈裟に思われるかもしれないが、これはバイクに乗ってはっきり体感した。


そして…
驚くことにこの人は、今も無二の親友でいてくれている。

大好きなスタジャン

四半世紀もの間、毎冬着続けてきたにも関わらず、殆どへたっていないのだ。
デザインの新古についてはともかく、 質的な見た目においては、
「五年前に買った」
と言っても、普通に信じてもらえるんじゃないか。
また、相変わらずずしりと重いのに、トシくった現在でも不思議に肩が凝らないということは、
やはり自分の身体にしっくり合っているのだろう。
「あ、私の」
だったのだ、間違いなく。


まあしかし結局は、婆のケチ自慢・物持ちの良さアピール、てなしみったれ感がプンプンし、 
我ながら頭を掻いてしまったりもするわけなんだが…。

何はともあれ、これからもどうぞ宜しくお願いします、無二の親友よ。

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