茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

どれだけお世話になったやら

わざわざ断るまでもなく、おまえの日記をチラとでも読めばすぐにわかるワ、な話なんだが、
私ゃ実にガサツな婆である。
若い頃からそうだった。

料理もど下手で、母親がいないときは主に姉が家族の食事作りを担当。
彼女は就職すると毎日お弁当を作って出勤していったが、私ゃそんなこと全然やんない。
会社のそばにあるいくつかのお店でテキトーにランチまたはサンドイッチ等を購入していた。
やはり毎日奥様手作りのお弁当を持って来ていたおじさま方から、
「きすけちゃんも将来のため煮物くらいはちゃんと作れるようになっとかないかんぞ」
よくそう言われたけれど、
「はーい」
元気に答えるのみで終わり、若い頃から口だけ星人でもあったわけだ。

それでも、おじさま方の忠告は頭の隅に引っかかっていたのか、ある日書店へと寄った際、
いつもならさっさと通り過ぎる料理本コーナーでふと一冊の本が目に留まり、何となくレジへ。

これだ。
煮物の本
(初めは透明のカバーも付いていたのだが、とっくに破れた)

つい手を出してみたものの、家に帰ってぱらぱらめくった感想は、
「だ、駄目だ…」
である。
『魚を煮る』・『野菜を煮る』・『肉を煮る』・『豆・豆製品を煮る』の四章から成っているのだが、
まず『魚を煮る』のところでその下拵えの面倒臭さに気持ちが萎え萎え。
結局、書棚の下段のほうにひっそり並ぶだけの存在となった。

ところが。
何年かして、この本は、日の目を見ることに。
どこでどう踊っちゃったのか、結婚が決まったからである。
「煮物くらいはちゃんと作れるようになっとかなまずいぞこりゃ」
自身、ひどく焦り、式の日が迫り来る頃慌ててこの本片手に台所に立った。
そばで見ていた母親は、私のトロくさい手つきに笑いつつも、何日かするうち
「料理本ってすごいね」
と感心。
書いてあることをきっちり守って作れば、トロくさい奴でもそれなりの味に仕上がるからだ。
ただ、私は、全く別のことを感じた。
このようにいちいち料理本を見ながらもたもた時間をかけてようやく一品、な馬鹿と違い、
勘と目分量でぱぱっと美味しいものを作れる母親や姉は、料理本同様すげえな、と。

で。
ずいぶん傷んでしまったが、この本は今なお現役。
満身創痍1 

満身創痍2 
満身創痍3 
満身創痍4 
 

長い歳月を経、我が家風の味に変えてはきたけれど、基本はここに在る。
これからもどうぞ宜しくお願いします。

28年前って… 
それにしてもさあ、初版が昭和57年って…。

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