茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

たまご焼き

たまご焼きの“たまご”って“卵”と“玉子”のどっちを使うのが正式なのかよくわからん。
ま、そういうときは平仮名さ、と安易な方向へ走るテキトーなブログである。


水曜の昼過ぎ、
「おかあさん、バイト終わってからやで遅なるけど、今日そっちへ帰るわ」
伜より連絡があり、日付が変わる頃、
「よっ、ただいまー!」
久々に朗らかな肉声が響いた。

“おかあさん”などと呼びやがる電話、いつもの法則により頼み事を持ち掛けてくるに違いない、
そう睨んでいた通り、賑やかに近況報告をした後、学校費用の追加について頭を下げた。
ゼミのフィールド調査でまとまった日数・費用を要する遠地合宿が行われるらしい。

いや、勉学に必要なお金なら文句は垂れんぞ、貧しくとも。
よく、
「大学で学んだことなんて実社会じゃ何の役にも立たない」
てな言葉を吐く自称オトナがいるけれど、耳にする度、
「斜めに単純なやっちゃなあ」
と鼻白んでしまう。
たといその学びが後の人生に於いて直接“利益”をもたらす性質のものではなかったとしても、
必ずおのれの内で目に見えぬ“財産”になる、私はそう思うのだ。
何の役にも立たないなどと言えちゃう人って、まずはそんな姿勢が貧しい。


身の程知らずな御託はこのへんにして。
翌木曜、お昼は旧友に会いがてら外食した伜だが、晩御飯は嬉しくも親子三人である。
で、予め食べたいものを訊くと、
「何でもええよ。
 あ、でも、たまご焼きだけは加えて欲しいかも、いっつも弁当に入れてくれたやつ。
 ときどきむしょうに食いたぁなんのやわ」
なかなか可愛いことを言う。

やたらシンプルな料理であるにも関わらず、たまご焼きくらい家庭によって味の違うものもない。
うちのたまご焼きは出汁をきかせた甘みの少ない関西風、そして、葱がどっさり入っている。
また、お弁当用には当然中までしっかり火を通すが、それでもあまり焼き目をつけない。

中学のとき、お弁当のたまご焼き交換ってのが流行った()ことがあり、
「Aんちの、甘くて美味しかったでー、うちも甘くしてなー」
「Bんちの、茶色い焦げ目がついとってこうばしかったわー」
「なーんでうちのは葱入っとんの? 別に要らんやん」
慣れた自分ちのたまご焼きには飽き飽きしているのか、あれこれほざいたものだ。
勿論私のこと、
「よそはよそ、うちはうちっ」
と、リクエストには応えてやらんかった、作る人間の好みだそんなもん。
だが、こうして懐かしがっているところをみると、それで良かったんだろう。


今朝早くの電車で現在の巣へと戻って行った伜。
舌から味の名残が消えんうちにまた帰って来い…。
なんて大袈裟に言うほど美味くもねえけどな。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する