茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

雨の日の再会

うっかり当ブログを見に来て下さった方々には、管理人がどんだけ性格の悪い人間であるか、
チラ読みしただけでも忽ちおわかりになることだろう。

だが、心の中に汚泥を積もらせた奴だからこそ、意外にきれいごとってのが好きだったり、
また、美しいものに憧れたりする一面もある。
ヒトって不思議ね♪うふっ☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとゲロゲロ。


おとんの晩酌用のエビスを切らしていたんで、最寄りのコンビニへ。
服用中の血小板の薬が結構きつくてかなりの頭重と倦怠感だし、第一、おとんは、
「ごめんやけど、帰りに買ってきてなあ」
と電話すれば、
「お、了解」
の一言で済ませてくれる大きい人なのだが、通院以外全く外の風に当たらん生活というのも、
精神的に何だかまずいな感が漂うため、よろよろ出かけたわけである。

で。
レジの人が男前で、若者というのは素敵やわあ、はあと、などと婆ボケなことを思っていたら、
その男前が、
「あのー、お久しぶりです」
こちらをじっと見、言う。
きょとん。

「え?」
「○○○○です」
「んまあー、あっくん!?」  (※註:仮称) 
伜の小学校時代の同級生であった。


思い出す。
ちょうど今日みたいな小雨模様の日。
まだ入学したての頃で、初めの一ヶ月はなるべく親が迎えに行く決まりとなっていたのだが、
伜と並んで校庭へ出ようとした際、渡り廊下でぽつねんと立っているあっくんを見かけた。

「傘、ないん?」
「うん」
「そか、いっしょに帰ろ」

伜に子ども傘を持たせ、あっくんと私は相合傘で歩いた。
伜はほんのりながら拗ねているようだったが、私はあっくんに同情していた、嫌らしくも。
同じ組のスピーカー母に、彼の御両親が最近離婚した、と余計なことを聞かされていたせいだ。
当時の彼はお父さんと二人で暮らしていた。

でも、あっくんは、朗らかな子だった。
道々、学校であったことをあれこれ話してくれた。
家まで送り、手を振ると、
「ありがと」
にっこり笑った。

以来、参観日等で会う度、
「○○くんのおかーさーん」
三年生になっても四年生になっても声をかけてくれた。
そして、五年生のとき、お父さんの再婚に伴い別の学区へ引っ越して行った。

私は特に子ども好きではないが、かと言って子ども嫌いというわけでもない。
あっくんのことも可愛いと思っていた。
だが、相合傘で帰ったそのときの気持ちは、上で述べたように単なる同情である。
私が『きれいごとの世界に浸りたかった』のである。
その証拠に、引っ越して月日を経るうちあっくんの顔はぼやけていき、やがて、忘れた。


それでもあっくんは、憶えていてくれたのだろう。
お互いすっかり面変わりした今でも、やっぱり声をかけてくれた。

「なーんか、イケメンになり過ぎて、全然わからへんかったわあ」
「えー、そうですかねー」
照れたようなあっくんの笑顔は、実に頼もしく美しい。
が、その昔、家の前で
「ありがと」
にっこり笑った幼い面影もふっと浮かんだ。
現在、隣市の大学へ通っているそうだ。


あっくん、私こそ、ありがとね、ほんとにほんとに。
私って奴は、なんて幸せ者なんだろうね、ほんとにほんとに。

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。