茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

伜の歌

三月末、この家からよそのまちの下宿へと引っ越す前夜、何を思ったか伜が、
「モモエくん(註:仮名)、愛する君のために僕が一曲歌をプレゼントしてあげよう。
 さあ、遠慮しないで好きな曲をリクエストしなさい。
 但し、昭和の歌は避けたまえ」
などと言う。

内心は、うへー、結構結構、あんた音痴だし、なんだが、その言い方が一寸可愛かったんで、
(標準語というのは田舎の子にとっちゃふざけるときに使う言葉なのな)
暫く考えた。
ミスチルの曲は頼まんでもしょっちゅう聴かされてるし、レミオの『粉雪』はハードル高そうだし…

「じゃあ、『宙船』をリクエストするわ、ちゃんと長瀬みたいに眉間に縦ジワ作って歌ってね」

で、ガーガー歌い出したんだが、やっぱり下手。
でも、注文通り眉間に縦ジワを作り、真面目くさった顔で熱唱、げらげら大笑いしながら聴いた。


この小さなひとこまを思い返す度、
「あたしって幸せな人間だなあ」
少しほろっとくる。

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