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茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

そう思っとるのはおまえだけ

体調がいまいちであまりPCにさわれず放置状態となってしまった。
ま、自己満足のために細々と続けていこう。

ってことで。

高校生の頃、男子を中心にいっとき
【そう思っとるのはおまえだけ】
という言葉がプチ流行語になった。

文字にするとえらく乱暴な物言いのように感じられるが、実際はさほどでもない。
誰かが自意識過剰臭の強い発言をしたり、ここで言うかっぽいずれた正論を吐いたりし、
何となく空気が固まっちゃった際になされる換気的な意味合いの声掛けとでも言おうか。
むしろ自らそう言われるよう仕向け、お約束通り皆で一斉に突っ込みどっと沸くといった、
ウケ狙いのお笑い色が濃い言葉であった。

馬鹿馬鹿しくも懐かしい思い出だが、この言葉は存外私に大きな影響を与えたようだ。
ある人にとっては大切だったとしても、自分にとってみればどうでもいいで済んじゃう、
そんな事柄は当たり前に存在する。
逆も然りだ。
(但し社会常識や倫理に関わる事柄はまた別の話)

ところが、他の『どうでもいい』を許さぬ人種てのもいるわけで、そんなのに出くわす度、
四十女になった今でも

【そう思っとるのはおまえだけ】
胸中秘かに突っ込んでしまうのである。

そりゃ当然、表向きは一応四十女らしく、
「えっと、そういう面には暗くて」
とか、
「あまり考えたことがなかったんで」
と、本当は『どうでもいい』と返したいところを丁寧に言い換えている。

にも関わらず、
「そんないいかげんなことでいいの?」
いきなり熱く御指導御鞭撻を始めたり、
「何だか傷ついたわ」
自己を否定されたとばかりにじめじめ嘆かれたりすることもあり、頭が痛くなる。
それが何故か自称曲がったことの嫌いな人・自称感受性豊かな人にありがちなんで、
余計にこっちの顔が赧らむようなやりきれなさを感じる。

そう、まるでなかなか遠くへ去ってくれぬ鬱陶しい選挙カーみたいだ。
しかも、いつの間にか
「これは大切なことであります」
ではなく、
「私は重んじられて当然の大切な存在であります」
という連呼にすり替わってんのな。

勿論、自分だけが思う大切な事柄であっても、それを発信するのは大いに結構、
様々な考えに触れられるのは有難いし、私とてしょうもないことを叫びたい。
が、ごちゃごちゃといちゃもんつけてやりにくくしてくれちゃうのも、上記の
【そう思っとるのはおまえだけ】
風味あふれる人々だったりするから困る。

ちょっと横に逸れるが。
魅力的な方々の姿勢を拝見していると、発言の際にやはり一旦、
「こう思うのは自分だけかもしれない」
という羞恥をくぐらせたその上でさっぱりと言い切っておられるように見受けられるし、
一方で、
「一人が思うことなど既に多くの人が思っていることなのだ」
と、殊更に奇を衒ったりせぬ清々しさも感じられる。

皆が同じ思いだ的代表者面とも、逆に一味違うジブン的特別なヒト面とも無縁だ。

元に戻って。
とにかく『どうでもいい』ってのも一つの意なんだから、それはそれで仕方ないのである。
また、『どうでもいいこと』という面から他の考えを知るてな接し方だってあるのだ。
『大切なこと』ってのは大切なだけに何やら深遠な背景がありそうで小難しいが、
『どうでもいいこと』ってのはわかり易いではないか。

かつて
【そう思っとるのはおまえだけ】
が笑える言葉として流行ったのも、裏側に容認のやさしみを含んでいたからであろう。
現在のおのれの呟きに『チッ』という意味しかないことは我ながら痛い。

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