茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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おもひでぐるぐる

夕方、ぼうずの部屋へ糊を借りに入ったら、奴は仏頂面で英語の問題集をやっていた。
が、こっちは頁の間に挟まれた付属の赤いシートを見た途端、
「そういや、これに似たぺらんぺらんな材質の簡易レコードがあったな。
 えっと、ソノシートだったっけか」
極私的な回想の波間に一人揺蕩、どこまでも不真面目な親なのであった。
なに、真面目に問題集を覗き込んだところで珍紛漢紛、勉強の妨げにしかならん、
エーゴトッテモさんデスBAD えーびばでSAMURAI SUSHI GEISHA。

ともかく。
件のソノシートは大昔、絵本や雑誌の付録として大活躍、見た目こそ貧相なれど、
当時のよいこたちをお手軽に満足させてくれる良き友だった。
これまたおもちゃみたいにお手軽なプラスチック製のポータブルレコードプレーヤーで、
童話や日本民話、或いはオバQ、怪物くん他人気アニメの歌などを楽しんだものだ。
風が吹くとフガフガ浮き上がり針が飛ぶため、中心近くに重石の十円玉を置いたが、
聴き終わればそれは忽ち駄菓子屋でコリスの笛ガムやクッピーラムネに化けたりした。

小学二年の冬、重石の主たるスポンサーである祖父に連れられレコード店へ行った。
ソノシ-トではないちゃんとしたレコードを買ってやるから好きな一曲を選べとのこと。
そこでまず最初にねだったのが弘田三枝子の『人形の家』だった。
しかし、明治男の祖父は、
「幼い者がこのような色恋の歌を聴くのは感心しない」
と即却下。
まあ、ものは試しと言ってみただけで子ども乍ら何となく不健全な匂いは嗅いでいたし、
結局、『行け!タイガーマスク』(タイガーマスクの主題歌)を買ってもらった。
祖父はやはり渋面を作りつつも『人形の家』よりはましと不承々々認めてくれたようだ。

私はさほど活発な子どもではなく、プロレスにも特に興味を持っていたわけではないが、
『行け!タイガーマスク』は何故かものすごく好きだった。
長じてからも、ファイト一発、てなときにはいつも脳内でこの曲を鳴り響かせていたほどだ。
私にとって『行け!タイガーマスク』は気力を鼓舞する魂の歌と言っても過言ではない。
思いっきり過言か。
何にせよ、今でもイントロを聴くだけで血が沸いてくるし、よく風呂でがなっている。

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