茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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≪続≫ 私のための言葉、私のための空気

一昨年まで、郵便受けに花柄やパステルカラーのミニ封筒を発見することが度々あった。
美しい言葉の好きな彼女からである、めんどくさいので善子さんとしておこう。
開封すると、
『先日、車の中から見ました、少し浮かない顔だったので心配です』
そんな一言メッセージが書かれたカード。

善子さんとはぼうずが中学二年のときPTAで同じ部だった。
常に前項のような調子なんで親しみなんか全く持てず、こちらから話しかけはしない。
ただ、大抵の主婦は御近所付き合いにおいて波風立てぬことを心がける。
当然、うぜー、な思いは顔に出さず、諸事の打ち合わせも和やかに行っていたため、
一寸勘違いしちゃった模様、友だちだもん何でも話して的態度で妙な花形になっていた。

任期中はしょうがないのでひたすらにこにこしていたが、役が済めばおさらばである。
私は今でもケータイを持っていないという化石ばばあだし、
「パソコンって殆ど触らないんだ」
と大嘘こいてそっちのメアドも教えず、また、どうでもいいことで頻繁にかけてくる電話も、
「ごめんなさいねー、今ちょっと揚げ物してて…」
テキトーな理由をつけてすぐに切った。
それで、郵便受けにメッセージを入れていくようになったのだ。

『先日、車の中から見ました、少し浮かない顔だったので心配です』
元々こんな顔です、意味もなくへらへら笑って歩くほうがきしょいと思うんですが。
『○○高校、残念だったと聞きました、落ち込まずに気持ちを切り換えてがんばってね』
それをネタに馬鹿話してる親子なんですが、通夜みたいにしてなきゃまずいですかね。
『窓の緑も鮮やかです、梅雨の晴れ間は爽やかな風に吹かれてリフレッシュしましょうね』
はいはい、ハロワで思いっきり世間の風に吹かれてます(当時)。

全て無視、である。
が、一、二日後には必ず電話がかかってくる、ありがとう、の請求だ。
そして、授業参観や地区の集まり等で顔を合わせてしまうと、必ず言う。
「友だちだもん、何でも話してね」
たぶん私のいないところでは、
「これこれこうしてきすけさんを励ましてあげたの」
と、手柄話にされているのだろう。

“真心”・“優しさ”・“気遣い”・“思いやり”とは、【本当に美しい言葉】なのである。
とんでもなく安っぽい私には決して濫りに使えない言葉なのである。
それを【我がこと】として口にする善子さんの軽さも、それを演出するかの如く他に近づき、
他に押し付け、見返りの言葉を求める善子さんの意地汚さも、それを事ある毎に披露し、
空気を【我がもの】にしちゃう善子さんのヒロイン根性も、未だにさっぱり理解できない。


気が向けば続くけど、たぶん飽きるなこりゃ。

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