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茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

毒が消えた

翌日の町はイヴを迎えるクリスマスムード一色であったろう。
伜はともかく、おっさんおばはんが今さら何をなんで、蕪とお揚げを煮て、鮭でも焼いて、と、
いつもながらの質素なお昼を考えていた。
晩ごはんは、ま、きのこやら菊菜やら葱やら入れた鶏鍋でいいか、とかさ(笑)。


ところが、
「おかあさん、明日から三が日までMさんは夜だけになるよって、ランチは今日までや、
こりゃ食べに行かなあかんわ」
などと言い出すおっさん。
いつもの大好きな和食処さんだ。
前日の情けない気持を引きずっていたし、
「うーん、まあ、年明けにお邪魔しよ」
だいたい私は食べ物を残すのが大嫌いだ、もしそうなったらお店に失礼ではないか。
なのに
「俺が食べに行きたいねん、独りメシはつまらん、一緒にな」


で、行った。
美味しかった。
おっさんが私の御飯その他を手伝ってくれて、完食できた。

普段滅多に言葉のやりとりをすることはないが、目だけでの挨拶を交わしてきたお客さん、
先代のときからの常連さんたちだ。
「良いお年を」
お店から出る際に次々と声をかけて下さった。

皆さん、所謂アラセブな方々だった。

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毒矢

私は男女を問わず私の干支一回り上かその前後くらいの年頃の人が少々苦手である。
今の言い方だと、アラセブあたり、ってことになるかな。
勿論、尊敬の念を抱き、仰ぎ見る方も沢山いらっしゃる。
が、町なかやお店で変に横柄な態度を取ったり、自己中な物言いをする人を見かけると、
ああ、またこの年頃かえ、と思う率が何故か高かった。


先の日曜朝。
買いだめすべくスーパーへ連れてって貰い、入口の置場でカートを引き出していたところ、
正にその年頃と思しき女性が物凄い勢いでガシャンと音を立て左隣の列にカートを返した。
私の動作が不自然にトロいため邪魔くさかったのか、こちらを睨みつつ乱暴に。
幸いぶつかりはしなかったものの、咄嗟に今は亡き左胸(笑)と腕を庇った。
向かいの迎春コーナーで注連飾りを見ていたおっさんが振り向き近寄ると、急に
「大袈裟な奥さんやわ、旦那さまも大変ですねえ」
取り繕うような笑顔で言い、そそくさと去る。

以前ならその背に
「ちっ、やかましわ」
小声で吐き捨てたはず、だが、今はそれもできなかった。
おっさんは、
「あんなおばはんなんぞどこにでもいてる、気にするな」
と言ってくれたけれど。



「大袈裟な奥さんやわ、旦那さまも大変ですねえ」
ほんとうにそうなんだろうな。
刺さった後じわじわと心に隈なく回ってゆく毒矢のような言葉。
旦那さまも大変ですねえ…旦那さまも大変ですねえ…旦那さまも大変ですねえ…
ほんとうにそうなんだろうな。

沈んだ気持ちのまま買い物を終え、帰宅。
こんなことでいちいち落ち込んじまう自分こそ、ほんとうにそうなんだろうな、とも、思った。

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続・笑い

一日に一度でも声をあげて笑うことができたら、それは幸せの証なんだと思う。

朝ドラの『まんぷく』、今週の展開こそかなり辛いが、いつもすごく助けられている。
人々の誰もかれもがいきいきしていて、キャスト選びの上手さが光る。
どうか全ての登場人物が幸せになってほしい、毎朝そんなことまで願ってしまう。

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ある晩の献立

梅ごはんを炊いたところ、意外にも伜から好評を得た。
奴も食の好みが段々おっさん臭くなってきたのかな(笑)。
まあ普段ガッツリ系のもんばっか食べてるみたいなんで、たまには、な感想であろう。
ということで、何かを見て書いたメモをもとに自分で実際に作ったものの覚え書き。



梅ごはん

材料
米 2合
梅干し 中粒4個(家で使ったのは減塩でない昔っぽいもの)
出汁 300ccくらい(冷ましておく)
みりん 大さじ2
塩 小さじ3/4(食卓塩でないもの…家のは“はっ、かっ、た、の塩っ!”だったw) 
醤油 ほーんの少し、持帰り寿司に付いてくるちっさな魚の入れ物の半分くらい

1. 米は研いでから30~60分ほど水に浸け、ざるに上げて水気をしっかり切っておく。
2. 炊飯器に1を入れ、先にみりんを加えてから次に出汁を2合の目盛まで注ぐ。
  多ければ余しておき、足りなければ水を加える(余った場合はおひたし等に使える)。
3. 続けて塩・醤油を入れ、塩を溶かすように軽く混ぜ、梅干しをのせてスイッチオン。
4. 炊き上がったら梅干しの種を除き、しゃもじで果肉を潰しながら全体にさっくり混ぜる。



この日は質素ながら他に、
・鯵の開き・大根おろしとすだち
・ひりょうずの含め煮にオクラをそえたのん
・なめこと葱の味噌汁
を用意していたのだが、おっさんに急用が出来て外食との連絡がすまなさそうに入り、
「あれまあ…」
ちょっと脱力。
冷蔵庫に入れておき、チンするなり温め直すなりすれば翌日でも何とかなるとは言え、
やはり美味しくはない。
一応あの男に訊いてみたろか、と伜にメールしたところ、
「結構な雨やし誰かと外で食うのもめんどくさいよって家でごろんとする」
という返信、結果、食卓に出した品はめでたくきれいに無くなった。

相変わらず私の食は細いまま。
梅ごはんは軽く一碗が精々、殆ど伜が食べたし(全然太ってもいねぇのにまぁよう食うわ)、
鯵も半分方手伝ってもらった。
それでも、拵えた食事を褒められると心が明るむ。
少し元気の出た晩であった。

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