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茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

おやまあ

土曜の午後、『西郷どん』の再放送をぼんやり観つつ、
「ところで私の執刀医はどこへ行かはったんやろ・・・」
やはりぼんやり呟いていたら、休日なのにめっさ珍しく家にいた伜が背後から、
「今あんたの前にあるパーソナルコンピューターという文明の利器で検索すりゃええやん」
と。
いちいち厭味にめんどくせー物言いをしやがる、誰に似たんだ、私か(笑)。

ぼんやりしたまま検索してみたところ、おやまあ。
さすが文明の利器、いっぱい出てきた。
外科の各分野に亘る論文、学会での発表・講演etc.…。
現在は、某大学病院にて先進医療のプロジェクトチームに加わっておられるそう。
ついこないだ田舎のババアのお乳切ったばっかなのに、一体何なんだその転身は。


夕方、帰宅したおっさんと
「おとーさん、○○先生は、何か学術っぽいってか、研究者だったみたいやわ」
「ほぅ、どれどれ、なるほど、こりゃ、日程的にあんたがこの土地最後の執刀やな」
「臨床だけじゃなくて医学博士号取って上を目指ささはるんやろね」
そんなことを話した。


田舎のババアとしてはむっとするとこもあるけど(笑)、今後の御活躍を心よりお祈りする。

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かったりぃー

ホルモン療法と言っても、一日一回小さな錠剤を忘れず服用するだけである。
このお薬は骨粗鬆症を誘発するらしいので、頂いた日に予防用の点滴を受けた。
先生曰く、
「二、三日微熱や関節痛が出る場合がある点滴なので、解熱鎮痛剤も処方しときます」
だそう、しかし、微熱どころか…。
四日間、39度超の高熱が出て、次に解熱鎮痛剤を飲めるまでの6時間が辛かった。
関節は、全身に関節があるんだなあと知らしめられるくらいどこもズキズキ痛かった。

その後本格的にホルモン抑制剤を服用し始めて思ったのは、かったるさだ。
やったらかったりぃー、かったるくて機能しねぇ、頭も心も身体も。

しょっぱなからこんなことでどうしよう、だわな、でも、何を言っても詮無い話。
抗癌剤は迷いに迷った挙句受けぬと決めたが、根性ねぇんで正解だったかもしれん。
とにもかくにも、私は死ぬまでこの私と付き合っていくしかない。

いま現在になってようやく知った。
あんた、案外自己愛の強い者だったんだね、と。
だから、私はあんたに一生付き合ってやるよ、そう自分に言い聞かせている。

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告知を受けたときは、割と冷静だった、まあしゃあないわな、と。
入院・手術して片乳になり退院した後も、割と冷静だった、まあこんなもんなんやろな、と。


近く各種業者さんが入るマンション全体の一斉点検がある。
あらまあ、ではお部屋を片付けなければって、のろのろながら動いた。
動いたつもりだが、あんまり動けなかった。
身体が私の意思を拒否しているみたいに。

あらためて思った。
ああ、そうか、私は一応癌患者なのだなあ。

すごくやりきれん気持になった。
ずっと泣かなかったのに、おっさんの目の前で涙をこぼしてもた。
こぼされたひとの気持を考えもせず。


涙はやはり我慢せなあかんな、せめて明日まで。
できれば、それがうれし涙になるかもしれん明日まで。

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