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茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

集団

先の休日、何度も書いたがいつもの大好きな和食処へ。

おやっさんの急逝で代替わりとなり、すぐそばの商店街内へ移転後は、

「自分の目の行き届く範囲で」
という現大将の意思で、カウンターとテーブル四席、奥に十人余程の小上がり席のみ。

こじんまりした、しかし先代譲りの味と風情を残すお店となった。


が、先日は、暖簾をくぐり店内へ入って吃驚、テーブル・小上がり共満席でやたらざわざわ。
おっさんと二人、一寸まごまごしつつカウンターの隅っこに腰かけランチを頼んだものの、
女の人でいっぱい、落ち着かぬことこの上ない。
よくお会いする古くからの常連らしきおじさまがカウンターの定位置からあたしらを見て、
「今日は、ね」

小さく苦笑された。


多分私とぴったり同年くらいの方々ではないだろうか。
「たまにはこういうとこでの女子会もいいよねえ」

「○○ちゃん、相変わらずお肌きれいやん、どこの使うてんの?」

今さら何が女子や、とは思えど、そのくらいのワイワイガヤガヤだったら特にどうとも思わん。
おのれの性が女であることすら殆ど忘れている私よりうんとすてきだ。


でもさ。
結局、悪口になるんだよな。
今日来られなかった人のこと。
少し外側にいて呼ばなかった人のこと。
お酒が入るとそれが際限なく大声になり、耳の悪い私にもガンガン聴こえてくる。
この人ら、何で他人の事情をこんなに知っているんだろうと怖ろしくなる。
個々人としてはたぶん善良な方々なのであろう。
けれど、お酒を片手に語られる集団のそれは、醜い。

他人への嘲笑まで齎す集団の心のくすみは、どこの化粧品を使ったってきれいにならない。



自身にだって悪いとこはいっぱいあったやろ?

トシ食えばそんなことくらいわかるやろ?

それを、他人に押し付け、他人を槍玉に挙げ、溜飲を下げて、本当に楽しい集まりなのか?





ここは食後の珈琲も美味しく、カフェインを控えてる身にもたまの愉しみになってるんだが、

「おとーさん、もう珈琲いいから出よう」

「そうしよか」
ってことになった。





余談もええとこやけど、私は利き酒日本一に輝いた伯父を持つ酒屋の孫でもあるのだ。
愚痴なら仕方ない、が、悪口に花を咲かせる集団に飲ませる美味い酒などねえよ、とは思う。


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あらま

いやー冬季五輪、興奮しましたな。
次もまた見られるかなあ、とか言い乍ら、次もきっとしゃらり同じ感慨を述べていると思う。



伜は今んとこ転勤もなく家から会社に通う日々だが、本人は出戻りと軽く自嘲しつつも、

まあ元気そうなんで、親としてはどうとも思わずほったらかし、夫婦で好きに過ごしている。

お弁当こそ作ってやってはいても、夜は上司に誘われたり、同僚や旧友と飲みに行ったり、
たまに早く帰って来たときだけ

「おや、ほんなら一緒に食べよか」
食卓を共にする程度。
奴は20代も後半になっておるのだ、いちいちちまちま気にするのもあほらしい。
てか、そんなんあほや。


ってな日々の中感じているのは、そういやこの頃久しく言諍をしていないなあ、ということ。
結局、面倒だからかもしれん。

けれども、お互い、言諍を面倒だと思えるまでには、案外年月を要するものである()



こないだまたひとつトシをくってしまったわけなんだが、その日も体調不良でぐったり。

最低限の家事しかできぬ。
おっさんは会議で遅ぅなるし、晩御飯の下拵えだけやっといてリビングで横になってたら、

「あ、寝とるんか、すまんな」

小さな声と、ガサガサ何かを置く気配、次いでまた玄関の外へ出て行く音がした。
目はすぐに覚めたものの急に起きると倒れるんでそのままぼーっとしていた。

ゆっくり立ち上がりよろよろエプロンをかけようとしたら

「あらま」

テーブルに何やら包みが。
リボンをほどき、きれいな小花柄の包装紙を破らないよう開くと…
「あらま」

枕が現れた。
内装の帯には【あなたの首に心地良くフィット】という文字も。

「あほやなぁ、よけいなお金使わんでもええのに」
ぼそぼそ呟くと同時に
「横になってばっかりの母親やもんなぁ、ごめんしてな」

とか、何だか神妙な心地にもなったりして、それこそ
「あらま」
だな。




その枕は、まだ目で見るだけで愉しんでいる。
せっかくのことなんで、お日柄の良い明後日におろすつもりだ、根拠ねえけど()

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