茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

彼岸花 ~ことし~

今日は、伊勢へ墓参に。
まだちょっと不安だったので杖持参、ババくせえのぉ。

去年、こんな記事を書いていた。
kisuke234.blog102.fc2.com/blog-entry-305.html
ことしも曇り空の下、だが、ことしはきっちりその名に合わせ咲く、彼岸花を見た。

なんで長年この花に禍々しさばかりを感じてきたのだろう。
凛として立つその姿、そして、燃えるような“red”、ほんとうに、胸にしみる美しさではないか。

ババくせえのぉ、という苦笑も、そのぶん好きなものが増えていくことを思えば、愉しみに変わる。

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寝そびれた夜

メニエル持ちの身、台風の影響によるひっでー耳鳴りと頭痛に数日げんなりしていたが、
ようやくすっきり。
ただ、今回も眩暈発作自体は起こさずに済んだため、ありがたかった。

トシとったせいか、炊事ぐらいしかせず昼間もごろごろ横になっていると、夜にツケが回ってくる。
寝れん、ってだけの話だけど()

ベランダの縁台に腰かけて、風に吹かれる。
聴力が低下していくこと他、自分の身体が自分でままならず、縮こまった生活を送りがちな婆。
だが、
「そんな恐怖心なんぞ、ほかしてしまえ」
虫たちが鳴く。

事実、私ほど幸せな者もそうはいまい。
しょむない暇人ながら、ふさぎ込む時間はごく僅かだしよ。

夜が明ければまたガハハ、そういう奴なんだわさ、昔から。

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鰻 (2)

さて。
鰻重が運ばれ、箸をつけはじめたとき、おっさんのケータイが鳴った。
小上がりの座敷、衝立で仕切られた両隣の席はまだ空いていたため、そのまま通話。

「もしもし、あー、はいはい、おう、え?
 ははははは、目の前でにまにま鰻食っとる」
どうやら伜。
「何べん家に電話しても、出やへんのやわ。
 
おかん、倒れとるんちゃうか?」
だらしねーババアを心配しておっさんに知らせようとかけてきたらしい。

「ほい、おかーさん、代われやて」
ケータイを渡され、出ると、えらい剣幕で、
「なに二人でうまいことしとんのや、けしからん!」
伜こそ鰻には目がない男なのだ。

実はこの鰻屋さん、伜が通っていた小学校の隣にある。
「ちょうど昼前の腹が減った時間に匂いが流れてくんねん。
 たまらんでー」
よくそう言っていた。

「やーい、悔しかったらいっぺん帰ってき!」
憎まれ口叩いて切ったが、ちょっとほろっとした。
あいつ、離れてみたら、何だか不思議と母親思いになったような。
けど、こんなふざけたババアのことなんか、ほっときゃいいんだぞ。

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鰻 (1)

今夜は何にしよっかな。
青梗菜が二株残っとるよって、ホタテを解凍して生姜を利かせた中華炒めでいこか。
せや、さつまいも買うといたし、おさつごはんも炊こ。
そんで、あとはぁ…ごちゃごちゃごちゃごちゃ…。

台所にてあれこれ思案していた昼下がり。
「おかーさん、どっこも出かけられへん連休やし、夜は鰻でも食べに行こか」
一寸した問題が生じ、もしもの呼び出しに備えて地味に過ごしておるおっさんが言う。
で、
「せやね、たまにはええわな」
と、いともたやすくラクなほうへ流れる婆。


鰻ってのは、蕎麦と同じく、こだわりだしたらきりがないものだ。
我がまちにも高名なお店があり、確かに美味しいが、着席までに長ーい待ち時間を要する。
また、高名ゆえの、ひどく機械的な客あしらいにも、コツンと引っかかる。
美味しい鰻を供すれば、それなりのお値段をつけるのは当然。
が、美味しい鰻を供しているという自負ばかりが強いお店は、そのお値段を高く感じさせちまう。
鰻ってさ、客側がぺこぺこ頭を下げてまでも押し頂かねばならんもんなんか?

幸い、あたしら向けの鰻屋さんが、徒歩五分のところにある。
わりと大箱、本格派には、ふぅん、なお店かもしれん。
けれど、赤ちゃん連れでもOKな敷居の低さに加え、肝心の鰻もちゃんとしたものを使っている。

鰻は、変に畏まって頂くより、がはがは楽しく食らうのが美味い、そんな食べ物だと思う。

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常識

昨日の午前、お薬を頂きに耳鼻科医院へ向かった際のこと。

表通りの歩道をフツーに歩いていたつもりなのだが、後方から、
『キンキンキンキンキーン』
けたたましいチャリのベル。
驚いて脇に寄ったところ、
「トロトロ真ん中を歩いてっ、常識を考えてよっ!」
幼い女の子を後ろに乗せた女性が怒鳴りつつ走り抜けてゆく。

あのぉ、常識って…。
歩行者が歩道の真ん中を行くのは、ごく当たり前のことなんじゃないでしょうか。
私ゃよくよたつくんで、あまりはじっこを歩くとスタンド看板にぶつかったりする恐れ大だしよ。
そもそもあんた、自分は軽車両を運転していながら、その言い草は如何なものかと。

法的区分が曖昧な上、子どもさんを乗せているわけだから、
「チャリは原則車道!」
なんちゅうそれはそれで危険な、誰も守っていないルールを杓子定規に持ち出す気はないが、
些かむかついた。


帰り道。
先日、おっさんが、開栓せぬまま置いてあった頂き物のウイスキーを眺めて、
「たまにはこういうのをゆっくりちびちびってのもええかなあ」
そう言っていたのを思い出し、せっかくなら、と、コンビニでロック用の透明氷をもとめた。

帰宅後、急ぎその氷をしまいつつ、つい、くすっ。
袋の隅に、
【要冷凍】
と記してあったからだ。
わざわざ“氷”という商品を買ったのに、水に戻しちゃう人なんか、どこにいるんだ?
常識的に考えりゃ、そんな注意書きなんぞ要らんだろ。

が、そこでふと、よみがえった。
「トロトロ真ん中を歩いてっ、常識を考えてよっ!」
という怒鳴り声が。

常識の尺度が一般とはかなり異なる彼女のような人には、必要な注意書きなのかもしれんな、
その後ろ姿を瞼に浮かべて再度嫌味にむかつく、ちっせー婆なのであった。

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同情無用

おっさんはまたも急な出張、金沢にての夜である。
「戸締りに気ぃ付けて、はよ寝ぇよ」
おやすみ電話をもらい、そのつもりでさっさと床に就いたんだが。

せっかくいい気持ちでうとうとしかかったのに、バイクの轟音で起こされちまった。
個々ヤン以外廃れた筈の珍走が、再び団で跋扈しておる今日この頃の我がまち。
結局、目が冴え冴え、もうじき夜が明けそうな時間だ、どうしてくれよう!

いつも思うのだが、こういった迷惑且つ危険な行為に
『社会不安の反映』
とか言い出して悲しみの表情を浮かべ、いちいち理解者になりたがる人も結構いるわけで、
私としちゃ、そのことのほうが不安になる。
そんなもん直接にはカンケーねえよ、何でもかんでも社会のせいにさせんな。
社会不安というより、自己の不満の顕し方にも一定の流行りがある、ってことを示している、
ただそれだけの話じゃないか。

ファッションにおいても、過去の流行りを辿ったかのようなムードを感じたりすることもあるが、
やはりそれは、同じものではない。
“いま”が息づいている。
そう、平たい蚊取り線香のさまではなく、螺旋階段のように、“いま”が息づいている。

が。
古臭く愚かな流行りを、知らず繰り返しているあんたら。
実はけちな細切れの灰となり、ぽとり落ちてゆくしかないその道を、騒音ふかして喚きたち、
走り回るあんたら。
ほんとうに、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる…。

他人様の命だって奪いかねん、慎重に御すべきバイクで、自慰・自傷に耽るあんたらだもの。
人の血を吸うんなら、自身の、平たい蚊取り線香的行為により駆除される覚悟は、持っとき。
ほんとうに、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる…。
ほんとうに、どこにもいやしないんだよ、そんなあんたらに真の同情を向けてくれる人なんて。

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謳い文句に偽りなさ過ぎ

最寄りのスーパーにて見かけ、何となく買ってみたこれ。
グングンソーセージ1

フィルムを剥いたとこ(ピンボケ)。
グングンソーセージ2

どうせお子様向けの、ぴりっ、だろうとタカを括っていたら、マジ、
「辛っ!」
グングンソーセージ3
ジャイアンもびっくり。


いや、ヒマですみません。

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先月の、或るクソ暑い午後のこと。

家のそばの自販機の横に、ビニール製のカード入れらしき物が落ちていた。
財布ならば中身など改めず即交番へ届けるのだが、如何せん初めから透けている。
拾い上げた瞬間、表面に見える歯科の診察券により持ち主がわかってしまった。
以前、地区の役員になった際一緒だった、少し年上の方である。
わりと珍しい氏名ゆえ間違いない。

で。
煩瑣な手続きを考えりゃ、わざわざ交番を介すまでもなく、直接届けたほうがお互いラク、
そう思って歩き出したものの、足取りは些か重い。

御本人は、至って気さくな親しみやすいお人柄、すごく好きだ。
けれど、地元の旧家の奥さんでおいでるため、お住まいは、古い蔵なども残る立派な邸宅。
妙に緊張するんだよな、これが。

実際、役員当時、書類の受け渡し等で何度かお邪魔する度、戸惑った。
まず、門の呼び鈴を押して敷地内に入ることを知らせ、広い庭を敷石伝いに突っ切った後、
再度玄関でインターホンを鳴らすんだが、その間が長い。
悪事を企んでいるわけでもないのに、何故か落ち着きを失う。

いっそ呼び鈴を鳴らすより、門の前に仁王立ちして、
「たのもーう!」
とでも声を張り上げてみましょか。
いやいや、いかん…ここはおとなしく普通の手順で庭へ。

玄関のインターホンではすぐ返事があり、ほっとするも、今度は大きな引き戸が開いた途端、
発作的に
「おひかえなすって」
とか構えてしまいそうな不安を覚えつつ、出て来られるのを待つ。
ええ、やはりここもおとなしく普通に挨拶しましたよ。


ま、なんだかんだ大袈裟なことを言ってもスムーズに落とし物をお渡しでき、
「助かったわー、ありがとうねー」
申し訳なさそうにおっしゃる奥さんと、お久しぶりです、な立ち話をした後、辞したわけなんだが、
その頃には先程のおどおどっぷりもどこへやら、ゆったり庭木・蹲・灯籠等を眺める変わりよう。

行きは不法侵入者の心地、帰りは邸宅関係者の如き態度で門をくぐる、小人なのであった。

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わ♪

二ケ月近く前、クルマのタイヤを全輪交換した。
このオガワくんを買ったばかりで痛い出費だったが、文字通り消耗品なので仕方ない。

レストランの格付けでもお馴染みの某メーカー社製にしたところ、偶々キャンペーン中で、
購入者はパソコンにて懸賞に応募できるとのこと。
お店の方は、
「当たりやすい懸賞ですよ」
とおっしゃっていたが、私のこと、どうせハズレに決まっとる、と、すっかり忘れていた。

ところが、先ほど、受信トレイに当選の知らせ。
,000円分のギフト券ながら、わ♪である。
わ♪が続く朝となった。

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紀国

大学の卒論は、あえて言語学を選んだ。
どっちかと言えば、古典文学についてあーだこーだ捏ね繰り回して考えるほうが得意なんだが、
オリジナリティーに欠ける。
三流と嗤われる学校なれど、文献頼りのまとめ的なものでなく、私は、私の目で耳で声で足で、
“私”の卒論を書きたかった。

紀国が舞台の、魅力に満ちた分野ながら、恩師は、おっしゃった。
「僕のゼミは、フィールド主体、当然、カネがかかります。
 
親御さんの了解を得られない人は、取らんで下さい」

相談窓口である母親は、
「ふーん、何か知らんけど、やりたいんだったらやりゃあ」
名古屋弁で事もなげにそう返した。
父親は、ムスメたちのことは殆ど母親任せ、でも、黙って財源となってくれた。

恩師のおっしゃる通り、一週間~十日×五回の現地調査。
宿泊費他、両親にはずいぶん負担をかけた。
だが、私は、一生の宝物を得た。
出会った方々の、貴重なお答えばかりでなく、温かさというものが、身に沁みた。
インフォーマントの皆さんにとっては面倒な話であろう訪問調査に、
「こんな若い人としゃべるのは何年ぶりやろ」
にこにこと笑う過疎の町村のおじいさん、おばあさん。
そして、一緒にたっぷり汗をかいた仲間たち。
時には、朝と夕の二本しかないバスに乗り、二人一組に別れ、後は足のみで家々を訪ね回った。
どのペアも、次に調査をお願いしている“隣の家”が6、7キロ先、ということなど特に珍しくない。
それだけに、こつこつ地図を自作し、論を立て、掘り下げた紀国は、故郷にも似た地となった。


紀国。
訪ねた集落の小字の名さえ、今でもしっかりとアタマに刻み込まれている。
あの美しい山々が崩れ、澄んだ川が牙を剥いたのか。
けれども。
被害報道にどれほど蒼ざめようと、そんなものはただの身勝手な感傷でしかないのだ。
東日本大震災においても同様だが、どれほど懐かしく思い出深い地であろうと、私は、
ほそぼそと義捐金を続ける程度のことしかできぬ、ただの役立たずでしかないのだ。
ゆえに、じめじめ沈み込むその醜さ、愚かさぐらいは、十分に自覚せねばならない。

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ラブラブ

私は、所謂“右の人間”ってわけでもないのだが、天皇皇后両陛下に心酔している。
お二人の佇まいが美しいからだ。

例えば、飛行機を降りられるときなど。
常に一歩下がってらっしゃる皇后さまに、ごく自然に手を伸べられる陛下。
なんとまあ、爽やかに愛し合っておられるのだろう、と、胸が熱くなる。

人は、
「このひとと、一緒に生きてゆこう」
と決めた以上、相手に愛情を注ぎ続けねばならない。
運良く子どもを授かればなおさら。
あなたは、私たちが深く愛し合って生まれたのだと、示し続けねばならない。
現実にそぐわぬ理想(人によっては幻想か)と言ってしまえばそれまでだが、理想を追うのは、
少しも悪いことではない。

ラブラブな両陛下は、まさに敬愛の象徴である。

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朝、ごみ出しに行ったら、空が高く感じられた。
山のほうから吹いてくるひんやりした風に少し肌寒さを覚える。
つい先日まではガリガリ君に夢中だったのに、いきなり焼き芋が食べたくなってきたりして。

さっき千葉のお店から鰹と鯖の削り粉が届いた。
佐川さん、いつもありがとう。
これは美味しい出汁が取れるし、焼きそばなんかにそのままぱらぱらかけても良い。
我が家の献立は和食、それも煮物が多いので、とても重宝する。
今日は茄子と厚揚げを炊き合わせる予定、早速活躍してくれそうだ。
またちょっと夏痩せして貧相になってしまったが、せっせと料理に励んで取り返したる。

私は、秋が一番好きだなあ。

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