茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

八宝菜の素

こういうレトルト調味料は、体調がいまいちなときに助かるので、よりどり二個○○○円、
てなときに買ってストックしてある。

Cook Do 1

裏面には懇切丁寧な作り方なども記載されているが、その時々に家にあるものと合わせ、
適当に拵えるため、じっくり読んだことはなかった。

Cook Do 2

で、何故かこんな真夜中に、理由もなくじっくり読んでみたりしていたわけなんだが…

Cook Do 3

ちょっと考え込んでしまった。
あのー、これ、そのまんま忠実に作ったら、『五宝菜』なんじゃないでしょうか。




【追記】

気になって調べてみたら、『八宝菜』の『八宝』とは、『具沢山』程度の意味らしい。
それにしても、こんな真夜中に、理由もなく何をやってんだか。

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婆街道

伜は、予定日より一か月早く生まれた未熟児。
当初は授乳の際以外、保育器に入っていた。
生命の危険を感じるほど小さい、というわけでもなかったのだが、同室の方々は皆さん、
傍らのベッドにお子がいてずっと一緒にいられたのに、私は管理室への通い母である。
「ごめんね」
泣きたいような気持で部屋のガラス越しに呟いた。

未熟児を生んだ母親は、不思議にたくさんお乳が出るという。
私も、ホルスタインの背後霊が憑いているのではないか、と思うくらいに出た。
けれど、ちっちゃな未熟児は、肝心なそのお乳を吸う力も弱い。
四、五日おきに乳腺炎を起こし、40度近い発熱を繰り返してはふらふらになっちまってたため、
先生からも助産婦さんからも、薬でお乳を止め、粉ミルクに切り換えるよう勧められた。

でも、嫌だった。
この子のために身の内からどんどん湧いてくるお乳を、何ゆえ止めねばならんのだ。
今の私の身体は、この子用にできているのだ。
とにかくこの子を大きくするのが私の務めなのだ。

ありがたいことに、暫くして保育器を出られた後は、一所懸命にお乳を吸ってくれるようになり、
離乳食さえ終えた一歳三か月を過ぎても、もうろくに出ないだろうに、寝しなだけはちゅくちゅく。
そして、それまでの喃語から、突然はっきりと意味の通る言葉を話し始めた一歳半のある晩、
やはり突然、ぷいと、離れた。
以後は、不安な時や甘えたい時だけ顔をくっつけてくる程度の存在となり、六歳を祝う前には、
私のお乳は完全にお役御免となった。


現在じゃあ、なに考えて育ったんだ、な、六尺二寸の大男。
勿論、当時のことなど覚えていない。
だが、
「見よ、ばかみたいに大きくしたったわ!」
何事も都合よく自分の手柄にすり替えながら、ババアは行くのである、婆街道を。
図々しくも朗らかに。

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たからもの

この間逝ってしまった二代目PCの隣には、先に初代デスクトップも箱に戻り、眠っている。
二代目の収納の際、ふとその初代の箱を開けてみたところ、ごつく懐かしい姿を現すと共に、
ネットから印刷した文を何枚か綴じたファイルも一緒に出てきた。

「はて、何をわざわざ大事に取っといたんだか」
ぺらぺらめくると、当時お世話になっていたサイトの掲示板にやはりたまにいらしていた方の、
何とも爽やかでこころ温まる投稿文が。
2003年6月12日(木)付、八年も前に書かれたもの。
どこかへしまっておいたはず、と、さんざん探しても見つからずあきらめた、そんな文だ。

そこは、気軽な雑談の場として設けられた掲示板だったと記憶しているのだが、にも関わらず、
どなたかの素朴な疑問に答え、【形容動詞】と【名詞+断定の助動詞「だ」】の識別について、
気軽な雑談口調のままたいへんに解り易い例題を交え、細かく丁寧に説明して下さっている。
私には、解ったような解らんような、となりがちな難しい事柄が、気軽にスパーンと頭に入った、
その瞬間の感動がよみがえり…。


以前、留め金が壊れ、使わなくなったバッグの内ポケットから懐紙に包んだ一万円札が出てき、
小躍りしたことがある。
本来のケチに輪をかけてせこくなっている今日この頃の私だが、そのときよりもうれしかった。
今でもお変わりない、そう思うにつけ、すごいお宝に再会できて、涙が出た。

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センセー

昨日、台風関連でくだらんメールのやりとりをした後、珍しく伜より肉声の電話があった。
奴は、無謀にもこの五月から、家庭教師などし始めたんだが…。

「ほんま、純粋で、かわいい子ぉなんや。
 
でも、勉強がでけへん。
 
勉強がでけへん、て、あんたならわかるよな。
 
“勉強をすること”自体が、でけへん、っての」
「うん、わかる」
と、即答。
「…期末もなぁ、あんまり点、取れへんかってん」

こんくらいのトシになると、つい、いやらしいことばっか、気にする。
あ、も、クビやな、と思い、
「で、お母様は、何と?」
訊いてみたところ、
「うん。
 
『センセー、こんな子だけど、どうか面倒見て下さい』
 
とおっしゃってなあ…」

詳しいことは、ようわからん。
それにあんた、私みたいな阿呆が、勉強を教えるってのはこれこれこういうもんでどうたら、とか、
言えるわけもない。

「クビになるまで、しっかりやり」
口にできたのは、そんな言葉だけ。
そして、
「うむ、クビを覚悟で、これまで以上に基礎からとことんやる」
返ってきたのは、そんな言葉だった。

きっと、たかが、センセー。
カタカナの、センセー。
それでも、責任は、きっちり感じているはず。
奴をすごく慕ってくれはるらしい彼と、
『センセー、こんな子だけど、どうか面倒見て下さい』
成績を上げられなかった相手に、なおそんなことをおっしゃる彼のお母様。
カタカナだろうが漢字だろうが、関係ないんだよ。


頑張ってな、センセー。

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マーゴン

伜に、
  【 ちょっと田んぼの様子を見に行ってくる 】
と、先手を打ってメールしたら、返信は、
  【 俺も屋根瓦の補強をしてくる 】
であった。

いや、この風雨、まじで洒落にならん。

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息子の顔・つづき

昨22時過ぎに帰宅するや、
「はー、疲れた、相変わらずうるさいうるさい」
想像していた通りの言葉を口にし、互いに笑い、でも、申し訳なさそうなおっさん。

朝、
「なんやらカレーが食べたいな」
ちらり言い置いて出かけたため、ほ、そりゃ楽でええわ、と、ことことたらたら拵えといたんだが、 
「ばあやんが、風呂とメシぐらい済ませて帰れ、とか言うよって、腹いっぱい食うてきてもた…」
義母もカレーを作っておいでたそう。
うちの玄関ドアを開けてすぐ、鼻腔を直撃するその匂いにたじろいだ様子。

今日食わんでも、ま、ちっとも困らへん。
煮物の味は、一旦冷めるという過程を経て、しっかり芯まで染みてゆくのだ。
鍋ごと冷蔵庫に入れておけば、また煮返したがな、な翌日のほうが、却って美味しく食べられる。

ただ、このカレーにはひとつ欠点がある。
いつも当然な顔触れであるじゃが芋がなかったんで、野菜は人参と玉葱だけでごまかしたんさ。
そしたら、義母が、特に意図もせぬまま、こんな立派ななんきんさんを持たせてくれはった。
ばあやんの、なんきんさん
「こういうもんをよっけ食って、あの子も元に戻らなあかん」
という、温かな伝言とともに。
ずいぶん曲がってしまったその腰を手でコンコン叩きつつ、丹精したものなのだろう。

おっさんにとって、カレーとは、一日に二回ってのはきついけど、一日に一回なら四日は嬉しい、
てなメニューらしい。
明日は、じゃが芋の代わりに、このなんきんさんを足したカレーでいく。
美味しいに決まってますわさ…ありがと、ばあやん。

こうして、義母にも、しれーっと甘えている私。
どんだけ人の愛情に恵まれているのか、と、考えるだけでも胸が切なくなる。

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息子の顔

おっさんが朝早くから伊勢の実家へ向かったため、読書などして静かに過ごす日曜日。
テレビが欲しいと言う義母を連れ、一緒にあちこち見に行くそうな。
二週続けての電機屋さん詣で、ごくろうさま、である。

「まあほんとばあやんも、わざわざ遠くのもんを呼ばんかてアニキに頼めばええのに」
「テレビにかこつけておとーさんに会いたなったんやわ」
「五十過ぎの息子やで」
「きっといくつになっても子どもは子どもで可愛いんっちゃう?」

義母は、嫌味は全くないがなかなかの毒舌家、大変面白い人だ。
うちのおっさんや伜にだと余計ずけずけ言いやすいようで、傍で聞いているだけでも笑える。
台風が近付いており、メニエル警戒中の私はパスさせて貰ったが、むしろ嫁は邪魔かもしれぬ。

夜には、
「はー、疲れた、相変わらずうるさいうるさい」
とか言いながら、母親が元気であったことに安堵して帰って来るのだろう。
夫・父親でなく、そんな“息子の顔”を見るのもいいものだ。

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情弱

『情弱』という侮蔑語がネット上に広く浸透したのは、一年ほど前からだろうか。
勿論、私にとっちゃ嫌な言葉である。
「『情弱』で悪かったな」
と言いたくなる程度に。

ブログでも、様々な掲示板等でも、ネットで得た情報を貼り付け、取り挙げ、批評・批判をぶつ、
といったスタイルの人をよく見かける。
それ自体はどうだっていいが、批評・批判をぶつ際、たとえ的を射ていたり斬新な意見だろうと、
異なる意見の他に対し『情弱』という言葉を使う人には、或る種の不純さを覚える。
『情弱』の言に便乗せずとも、自身のダイレクトな考えを示せるのが情報強者であろう。
元記事ばかりでなく時にはその『情弱』が流す情報をも利用し乍ら、自身は物見櫓の上ですか。

下敷きにできる者を必要とする批評・批判は、だんだん呪詛に似てくる。
そんな不気味なものに展望を沿わせるくらいなら、
「『情弱』で悪かったな」
と開き直って暮らすほうがましだ。

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ちゃんづけ

月曜日。
パソコンをいじっていたらアタマが混乱してきたんで、
「こうなったらこの男にぶつぶつ言って迷惑かけてやるっ!」
と、伜に電話。

が、あいにく留守電になっていたため、
「もしもし、○ちゃん、母です。
 
また電話します」
そう入れ、八つ当たりできぬことに腹を立てつつ切った。

数時間後、向こうからかかってき、
「なんや、困り事でもできたんか」
「そうなんやわ!」
って、なんですぐにわかったんだろ。
「“○○”(←名前呼び捨て)じゃなくて“○ちゃん”、な」

ちょっと言葉に詰まった後、思わず笑ってしまった。
「伜が“おかん”でなく“おかあさん”と呼ぶときは、たいてい頼み事」
と、このブログでも何度かネタにしたんだが、
「“○○”(←名前呼び捨て)じゃなくて“○ちゃん”、な」
伜も私に対し同じようなことを感じていたとは。

おかげですっかり気が削がれ、パソコンが壊れたこと、オガワくんの設定がはかどらぬこと等、
淡々と報告するにとどまった。

「まあおかん、ゆっくりやってき。
 
暑いよって身体気ぃつけや」
伜は意外にやさしいことを言う。

結局のところは、奴の声が聞きたかっただけなのかもしれない。

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月光

オガワくんをジブン仕様にすべくあれこれ試みていたら、知らんうちに一時間ほどうたた寝。
おっさんが出張中だと、布団の要らぬ夏場はたまに、こういうだらけたことをしてしまう。

寝ぼけまなこでぼぉーっとベランダへ。
月が明るい。
ふと、草彅くんがどうした、とか、のりピーがこうなった、とかで騒いでいた、平和な時を思い出す。

けれど、リビングでひとりグースカうたた寝している私が、深刻な話などできるもんか。
恥ずかしい。
おこがましい。

月光は、そんな自分を照らし、知らしめる。

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はー。

木曜の夜遅く、突然パソコンが逝ってしまわれた。
はじめ、音だけは鳴ってんのに画面は真っ暗なままという状態だったため、
「げっ、“たなぼた”とかふざけたこと書いたよって、パソコンの中の人が呆れてしもたんやろか」
でら焦り、一旦切って再び起動を試みたものの、今度はうんともすんとも応えてくれなくなった。
何度電源ボタンを押しても…。

金曜の朝一番にメーカーさんの相談室へTELし、とても御親切でお優しい御指示に従いつつ、
あれこれいじってみたのだが、やっぱりうんともすんとも応えてくれはらん。

「2007年モデルだというのに…申し訳ございません」
ひどく残念そうなお言葉に、ああ、修理に出すほうが高くつくんだなあ、と悟った。
「いえいえ、こちらこそ、色々お教え頂き、ありがとうございました」
である。

とは言え、ずっと苦楽を共にしてきてくれたパソコンなのだ、簡単には諦められん。
近所の『こちらパソコン110番、いつでも出張致します』的な業者さんにTELしてみたところ、
本当にすぐ来てくれはって、こまごま診て下さり、
「ああ、これは奥さん、修理するまでもないですわ」
一銭も受け取らず、麦茶だけ飲んで帰っていかれた。

ものすごく困った事態には違いないが、ひきこもりんなクソババアなのに、メーカーさんにしろ、
この業者さんにしろ、たまさかに出会うのは、ほんと、皆、いい方ばかり。
ものすごく困っているだけに、うれしかった、涙が出るほど。
「毎日毎日ありがとね」
全体をきれいに拭いて、うちに来てくれたときの箱に戻し、友を押し入れの奥へしまった。
私に何かあった際、棺桶に入れてもらうつもり。
まじ、そう書いた紙を上面に貼り付けといた。


けふ午前、
「おーい、おかーさん、支度しー」
と、おっさん。
「へ?」
「パソコン、見に行こに」
「えー、でも、お金あらへんよー」
「見んのはタダやろ」

どうせ見に行くなら、と、電機屋さん巡りをするつもりだったが、最初のお店で決めてしまった。
「すいませーん」
と、声をかけた方が、アホな質問に対しても、実に御丁寧にお答え・お教え下さったからだ。
で、タダでなく新たに来てくれたパソコンに、現在こうして向かっている。
その方にあやかり、“オガワくん”と名付けて。


ただねえ…。
データをバックアップしといたCDを入れても、どういうわけだか真っ白、何も取り込めねえんだわ。
要するに、一から出直してね、ってことなんだろけど、ゼーンブ、パー。
メールのデータはもとより、アイラブユーな画像とか画像とか画像とか。

細かな諸設定はこれからぼちぼちやってくが、過去を失くすという悲しみに、気付いた。
うん、少しだけ。
ほんのほんの少しだけ。

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短冊

七夕なんで、ひとつ願い事でもしてみるべぇか、と。

願いの短冊

なんちって(ごめんなさいごめんなさい)

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