茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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伜の歌

三月末、この家からよそのまちの下宿へと引っ越す前夜、何を思ったか伜が、
「モモエくん(註:仮名)、愛する君のために僕が一曲歌をプレゼントしてあげよう。
 さあ、遠慮しないで好きな曲をリクエストしなさい。
 但し、昭和の歌は避けたまえ」
などと言う。

内心は、うへー、結構結構、あんた音痴だし、なんだが、その言い方が一寸可愛かったんで、
(標準語というのは田舎の子にとっちゃふざけるときに使う言葉なのな)
暫く考えた。
ミスチルの曲は頼まんでもしょっちゅう聴かされてるし、レミオの『粉雪』はハードル高そうだし…

「じゃあ、『宙船』をリクエストするわ、ちゃんと長瀬みたいに眉間に縦ジワ作って歌ってね」

で、ガーガー歌い出したんだが、やっぱり下手。
でも、注文通り眉間に縦ジワを作り、真面目くさった顔で熱唱、げらげら大笑いしながら聴いた。


この小さなひとこまを思い返す度、
「あたしって幸せな人間だなあ」
少しほろっとくる。

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損は嫌い

ここんとこすっかり『ばばあの通院日記』みたいなつまんねえ流れになっているんだが、
なに、それは自分がつまんねえだけで、元々つまんねえことしか書いてないブログだわな。


とにかく、今日、紹介状を携え専門医のもとへ参じてきた。
結構な大きさの動脈瘤であり、また、その形状も何故かぽこぽこふたコブになっているらしく、
やはりクリッピングなりコイル栓塞なり何らかの手を講じたほうがよいという診断。
どちらもリスクを伴うため慎重な言だったし、脳外科の手術自体みなそういうもんなんだろうが、
「あなたが七十七歳なら経過観察とするが、四十七歳からそれを続けることの負担は過大」
とのこと。

おとんの意も聞かねばならんので即決こそしなかったが、私としては手術を受けるものと考え、
まずは適した方法を探るため、来月初め一泊で脳血管撮影の検査入院をすることになった。
場合によっては予防手術のできない動脈瘤ってのもあるそうで、それもはっきりわかるし。


いろいろ鬱陶しい話ではあるのだが、進んでどんよりしててもしょうがねえよなあ、とか思うと、
本当にどんよりする気が失せちゃう。
てか、そういうのってすっげー損みたいに感じられてくるのが可笑しい。
自分の得になるようなことしか考えてこなかった人間なんで、その辺は徹底しているのである。

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チャラ婆

結局、脳動脈瘤がくっきりできておることが確定したんで、検査を受けた総合病院から、
もっと大きな病院へ行くよう勧められ、紹介状を渡された。
経過観察でいくのかクリッピングorコイル栓塞をするのかはそこの専門医に診てもらい、
指示を仰ぐことになる。

本人は至って冷静なんだが、さて、今夜おとんに何と伝えたものか。
いつまでも黙ってはいられないし、必要以上に心配をかけぬきちんとした言い方を考えねば…。
まあ、生来無愛想ではあってもどういうわけか真面目な顔ってのができないチャラ婆なんで、
その点は有利である。

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ここ数日のこと

土曜日は先々のあれこれを考えやはり憂鬱になったのだが、翌日何をしていたかと言うと…


…遊びに出かけておった、しれーっと。


詳しいことはこれからなのに、はやばやと心配をかけるのもあほらしいんで、おとんには、
「トシもトシやし、もう少し念入りに調べてもらうことになったわ」
くらいに軽く言ってある。
実際、まだよくわかっていない入口の所で変に騒ぎ立てても申し訳ないだけだもんな。
「あなたっ、私たちのベビーができたのよっ!」
「やったぁー、僕もパパになるんだね、いやっほぉー、ハニー!!」
ってのとはちょっと違うし。
(いや、そっちのほうだって今さらできてくれても困惑するんだが)
何より、自分自身、なるようにしかならん話をごちゃごちゃ考え込むのがめんどくさいのである。
要するに、おのれのものぐさが筋金入りだってことを知ったわけで。


まあ、それはそれとして。
日曜朝、おとんの、
「おー、めっちゃええ天気やん、どっか行こー」
という呼びかけにぱっと飛びつき、にかにか出発。

思いつきのドライブ、わいわい喋りつつテキトーにクルマを走らせたら、奈良は天理に着いた。
そんじゃあ、ってことで、物部氏ゆかりの石上神宮へ。
石上神宮の鶏 
神鶏。
ときどきでっけーだみ声を張り上げて鳴くんでビクッとさせられる。

拝殿。
石上神宮拝殿 
後ろ姿のおっさんは、相も変わらず頑固なシャツイン、いぶし銀の味わい。

参拝後、十数年ぶりかにおみくじを引いてみた。
結果は、『吉』。
失物諦めよとか待人来たらずとかうっすらマイナスの言も記してあったが、吉は吉だわな。
『大吉』や『中吉』だと眉唾で読む嫌な性格、『吉』の曖昧さが最も信用できちゃうことに苦笑。
だが、もし『凶』だったら『凶』で、
「あー、けったくそ悪っ!」
などと腹を立てつつ『大吉』が出るまで引き続けるに違いない。

次はたらたらと斑鳩方面に向かう。
久々に法隆寺を訪ねるつもりが何やら混雑していたので、先に昼飯を食おうと一旦通り過ぎた。
ところが、メシを済ませたら何故か戻る気がなくなり、来た道を直進・右折して生駒へ。

結局、クルマを降りたのは、信貴山朝護孫子寺。
参道。
朝護孫子寺参道

巨大な張り子の寅。
寅年寅の日寅の刻、聖徳太子がここで毘沙門天と感応したそうで、寅が象徴になっておる。
阪神ファンの聖地でもあるんだとか。
大寅 
単に寅年生まれってだけでへらへら写っている奴にはモザイク。

塔頭・宿坊の千手院では護摩焚きが行われていた。
千手院 
法螺貝の似合う僧 
法螺貝の響きというのは、結構腹にしみる。

本堂への石段。
朝護孫子寺本堂 
ふにゃふにゃふざけながら上っていたらトトッとこけかけ、知らないおじさんに笑われた。

舞台造りの本堂から望んだ大和平野。
本堂からの景観 

駐車場へ引き返す参道で、かいらしーねこに出会う。
ねこと婆 
ガラの悪いばばあにもよくなついてくれた。

信貴山からの戻り道、ふと目についた看板。
吉田寺の看板 
こうもあけすけに具体的だと、いっぺん寄ってみよか、てな気になるのが不思議。

が、なかなか由緒正しき古刹であった。
本堂と多宝塔。
吉田寺本堂 
吉田寺多宝塔 
「時が来たらぽっくりとよろしく、今んとこはまだ結構」
などと、一応手を合わせとく。

けふのおことば 
だそうである。

この後、奈良公園や東大寺に行くつもりだったのだが、R24を知らず真っ直ぐ進んでしまい、
気付いたら何故か京都の木津町に来ておった。
今どきカーナビも付けていないアバウト極まりない夫婦、まあとにかく出てきた標識を見上げ、
「おとーさん、何でか知らんけど次で右折すると伊賀に行くらしいでー。
 伊賀ええやん、伊賀行こ、伊賀伊賀」
と、エヘン虫でも飼っているかのような提言。

ってことで、伊賀上野城。
上野城1 
上野城2 
木が邪魔。

お濠。
こわ… 
怖々覗いて撮ったんだが、クラクラしてきた、だったら初めから見やんとけ、やわな。

城の真ん前にあった小学校。
上野西小 
景観を重視してか渋い瓦葺き、校庭を囲む白塀にも大名屋敷のように瓦が乗っていた。

あとはてれてれと古いギャグの応酬をしつつ家路へ向かう。
やたらいいかげんなちっちゃい旅、でも、めちゃめちゃ楽しかったなあ…。
おとん、いっつもおおきにさんです。


で。
昨日はまた仕事が入っておとんは出かけ、私はひねもす前日のドライブの余韻を愉しみ、
一夜明けた今日、造影CTとかしてきたんだが、点滴を打ちつつごろーんとマグロしてるだけ、
どうってこたぁなかった。
結果は週末にしかわかんねえし、なるようにはなるんじゃね、と思う、どこまでもものぐさな奴。

ただ、やはり少々不安だったのが、今朝或るブログを拝見したところ、楽しくまた繊細な記事に、
ゲハゲハ&じーん。
感動も勿論だけど、笑いを大切にできるひとって本当に有難いなあと、つくづく思った。
実際、えらく心強くなり、病院へ向かう足取りが軽くなった。

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続・なんでかフラメンコ

一昨日の検査の結果はかかりつけの医院へ送るからそっちで聞くようにとのことだったので、
「せんせー、まいどー」
とばかりに午前中またひょこひょこ行ってきた。

案の定、神経内科関係の異常は無し。
ところが、全然眼中にねえ脳神経科で引っかかった。

脳動脈瘤ができてやんの。
なーんで日頃から血圧低くて困ってんのに高血圧の人にできるようなもんが見つかるんだよ、
まだ虫がわいていると言われたほうが納得しやすいぞ(笑)。

とりあえず連休明け早々に急ぎ総合病院で造影CTを受けることになった。
まあ大したことないやろし、万一破裂しちゃってからではどもならんので良かったんだけどね。

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なんでかフラメンコ

先月の連休前あたりから貧血気味だったため、かかりつけの先生のもとへ。
私は結構長身でやたらおっさんっぽいいいガタイしてんだが、生来血も情けも薄いのである。

一応は血液検査をしたのでまた結果を聞きに行ったところ、先生はこちらの様子を見、
「貧血も貧血やけど、いっぺん頭部MRIやっとこか」
と、提携の総合病院にその場で予約の電話をしてはる。
どうやら神経内科系の病を疑っておいでる様子だ。

たまたまその日は手足に力が入らず少々動きが鈍かったのだが、大昔から間々あること。
単なるバテだとわかっちゃいたものの、伜が乳児だった開院当初から皆でお世話になってい、
いつも親身になって下さるまことに有難い先生なんで、黙って御指示に従った。
ただでさえ伜から、
「あんたの頭ん中には虫がわいとる」
とからかわれておる不真面目な人間だしな。
たまにはそういう頭ん中を見てもらうのもええやろ。

台風の吹き返しに煽られつつ予約時間に合わせて渋々出かける。
MRIって、以前交通事故に遭ってから干支一回りぶりくらいかなあ。
本検査は、実際に変調を来しその原因を探るべく受けねばならん緊急の場合は大変な苦だが、
今回の私のように念の為ってな話に限ればわりとラクだ。

ただ、とにかく退屈。
筒に頭を突っ込んでどてーっと仰臥しているだけなのに、やかましくてうたた寝もできない。
そのうち無意味にぴょこーんと足を持ち上げてみたくなったりして段々むずむずしてくるのだが、
本当にやっちゃあ危ないばばあである、ぐっと理性を働かせ堪えた。

で、よくもまあこんな変な音が次々に何種類も出るもんだなあ、と、別の方に意識を傾けると、
不思議なことに今度は機械に対する親しみが湧いてきて、
「デケデケデケデケ」
「ブワブワブワブワ」
「ガンガラガンガラガンガラガン」
などと朗らかに唱和したくなってくる。

たった二十数分の拘束なのにこの有様。
長の年月、伜を前に
「あんたって子は、なーんでそんなに落ち着きがないんやろねえ」
と首を捻り続けてきたおのれの不明をつくづく恥じたのであった。

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