茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

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三大疲労夢

嫌な夢ってのも人により色々だろうが、私が昔からよく見るのは次の三つのパターンである。

① 高い所でガタガタ戦慄している夢。
  大抵はフェンスも何もない、しかも極端に狭い二畳くらいの広さのビルの屋上にいる。
  昇降口も見当たらぬのにどうやってそんな妙な場所へ移動したのかがいつも謎だ。
  とにかく下を覗くこともできず、
二畳の真ん中で恐ろしさにぺたんとへたり込むばかり。
  元々高所恐怖症気味の人間ゆえ見るのだろうが、昨秋ある陰惨な事件に遭遇して以来、
  この手の夢が一番こたえる。


② 目的の場所へとなかなかたどり着けず、途方に暮れている夢。
  例えば、名古屋にいた頃たまに待ち合わせ場所にしたナナちゃん人形をめざしてんのに、
  何故か薄暗い倉庫やスクラップ工場、生コン工場等が並ぶ殺伐とした通りを歩いており、
  いくつ角を曲がってもまたそこへ出てしまう。
  「なーんで向こうに国際センタービルが見えていながら名駅前へ行けんのだ」
  しきりに嘆いているのだが、起きてから考えてみるとこの言葉だけは笑えた。
  私が若い時分はミッドランドスクエアもセントラルタワーズもなく、一番高い建物と言えば、
  国際センタービルだったのである。
  古い人間だぜ、全く。

③ どんな内容かは不明ながら、
  「ああ、夢か」
  と、ひとつの夢から醒めたのに、実はまだ夢の中にいるというしち面倒臭い夢。
  これとて夢だとわかっているのだが、今度はそのままちっとも醒めてくれない。
  1/10ほど死んでいるかのような錯覚に陥り、ちょっと焦る。

いずれにしてもみな疲れる夢である。

ところで。
二、三年前だったか、伜が、
「久しぶりにオバケに追いかけられた夢を見たわー」
と、子どもっぽいことを言うので噴きつつ聞いていると、
「んでも、必死こいて走ってな、20メートルくらい引き離したところで相手が諦めたわ」

「ちょい待ち。
 なんであんた必死こいて走っとんのに20メートルくらい引き離したとかわかるん?」
「なんでて、横から見りゃ大体の見当がつくやんか」
「じゃあ、あんたって、登場人物の一人として自分を見とんの?
 運動会の録画を再生しとるみたいに自分の顔も見えるん?」
「うむ、そういう夢を見るときもある」
そして、おとんの夢も半々くらいの割で再生録画的であると言う。

吃驚した。
そんな夢、生まれてこのかた一度も見たことがない。
自分はいつも現実と同じ状態のまま夢の中にいる、ってか、夢の中に鏡でも出てこない限り、
自分の顔・姿など見えない。

もしかしたら私って、現実でも自分を客観的に見るということができていないのかもしれない、
ふとそう思い、何かしら心細くなった。
などと言ったって、心細くなったこと自体、それから既に二、三年忘れていたわけだが。

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削除

なんか、よく考えたら、昨夜の記事は他人様の個人情報に関わることもあったため、
急ぎ削除。
殆ど見られてない状態だったので助かった。
軽率…反省。

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無常と日常




五月、三木たかしさんが亡くなったときには、がっくりした。
阿久悠さんの訃報に涙した記憶も新しいのに、私にとっての歌謡曲の神がまた…。
そんなに急いで天に帰って行かんでもええのに、と、恨めしかった。

婚姻関係にある詞と曲を別々に取り上げても枚挙に遑がないヒット曲を生み出した両者だが、
この二人がコンビを組んだ数々の作品の中で、私の胸に最も深く沁みたのは、何故だろう、
さほどに売れた記憶もない、三善英史の『彼と…』。
初めて聴いたのは中学生になったばかりの頃だったか、まあ、年寄しか知らん曲である。

三善英史って人は、きしょいキャラを売る現在でなくとも既に当時から一寸ばかり薄気味悪く、
どちらかと言えば苦手な歌手だった。
大ヒットした『雨』みたいなわざとらしくMっぽい世界も嫌いで、
「さっさとどっかの軒下に入れ」
といらついたし。

だが、この『彼と…』は、マンドリンの音色と共にありありと情景が現れ、
「なんか…きりきりくる歌だなあ」
と、耳にする度、ひどく切なくなった。
一寸ばかり薄気味悪くたって、三善英史の歌唱力・表現力がそれだけ優れていたってことも、
紛れもない事実だったのだろう。

それはともかく。
        【 彼と暮らしてるこの部屋で いつかは泣く日が来るだろうか 】
という、サビの言葉。
…来るんだろうな、と思った。
てか、このヒロインは、それがぼんやりわかってて自問しているんだろうな、と思った。

だからこそ、迎えに出る。
坂道の辺りまでと言いつつ、時間が迫ればサンダルを鳴らし、バス停へとつい小走りになる。
ほんの少しでも早く会いたい、昨日と変わらずこの部屋へ帰って来てくれるその姿を見たい、
そんな、黄昏に溶けそうに不安げな彼女の背が浮かび、中一女子はきりきりきていたのだ。

彼女の自問は、
        【 ぽろぽろとわけもなく泣けてくる 幸せで頼りない 夜更け頃 】
この最後のフレーズで自答になる。
いつかは泣く日が来るだろうか、と自問しながらもう泣いているのだ、その幸せの頼りなさに。


で。
何年か後、古文で『徒然草』や『方丈記』に触れ、“無常観”ってものを習ったとき、
「ああ、『彼と…』、か」
この曲が聴こえてきた。
兼好にも長明にも、世が目まぐるしく変転し、人間がいとも簡単に死んでしまう時代に在った、
そんな人々の思想を読みとらねばならないのだろう。
なのに、“無常観”で真っ先に歌謡曲を想起するとは、根っからアタマのすっからかんな奴だ。

だが、今読んでも、これらは自分の日常の中で日常の底を眺められるインテリゲンチアが、
後世に残る優れた筆力で以てその嘆息を仏教的に書き表したもの、てな気がしてしまう。
古典文学になっちゃえば高尚だが、“無常”って、そこに“観”が付くかどうかに拘わらず、
また、わざわざ眉根を寄せて考えなくたって、万人に等しく課せられた定めだよなあ、と。

そして、万人に等しく、などと実に軽々しく言えてしまう自分の世間の狭さに苦笑しながら、
いじましくあさはかな安堵を覚えている、それが私の日常なのである。

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お得な人間

自宅から2キロほど歩いたところに緑地公園がある。
体育館やプール、陸上競技場等もある広い公園で、そこの周回路もまた一周が約2キロ、
行ってぐるっと回って帰って一時間強なので、調子が良ければときどき出かける。

先週の土曜日。
おとんは仕事だし、一人でじめっとしているのもナンだなあ、とそこへ向かった。
真夏のような暑い朝だったのに、結構な人がジョギングやウォーキングに励んでいる。
私の場合はとりとめのない事をぼんやり考えながらてれてれ歩くわけなのだが、そのせいで、
つい思い出し笑いにぷぷっと噴き出してしまったり、そうかと思えばもやもやと不安になったり、
ひとつ間違えれば不審者である、気をつけねばならない。

一周回り終え、冷たい緑茶を飲もうと自販機のそばへ。
私の前にいた男性が財布を見、
「あ、しもた、万札しかない」
と呟いている。
ジョギングの後なのか汗まみれの様子で気の毒だし、
「あ、買いますよ」
何となく声をかけた。

「いや、でも申し訳ないし」
「そんなんお札出さなあかんのやったら黙ってますけど、小銭の話なら気前も良うなりますわ。
 どれにします?」
「ははははは、じゃあ遠慮なしにアクエリアスをいただきますわ」

で、出てきたペットボトルを渡す際、改めてよく見たら三十前位のなかなかの男前だったため、
「わっ、しみったれたおばはんギャグ言わんときゃよかった…」
急にどぎまぎするこの心理、なに、どっちにしてもおばはんである。

日陰の階段に座って飲んでいたところ、彼も隣に腰を下ろした。
人懐っこい青年で、土日にはよく走りに来ること、高校当時この競技場の大会に出たこと等、
明朗に話しだす。
どうやら伜の母校の先輩らしいとわかり、何だかんだでそのまま十五分近く喋っていた。
他人と会話らしい会話をすることが殆どない生活を送っているが、
「意外にすんなり言葉が出るもんだなあ」
と、少しうれしくなった。
勿論、相手の人柄ゆえだろうが。

ただこれだけのことでも一週間いい気分で過ごせた。
人間がやっすいってのも時には案外お得なのかもしれない。

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9月2日

今日は『くじの日』だそう。
宝くじってもんも長いこと買っておらんので、当然敗者復活のハズレ券すら持っていない。
要するに私には全く関係ない日なわけで。
ま、元々ばちくらいしか当たらん人間だしな。
結構長生きしてんのに、くじや懸賞の当たりには無縁なんである。

が。
朝、新聞の折り込みチラシの中に
『サ○トリー・セサ○ンナントカ、抽選で1万名様、無料で20日間分お届けします』
ってのが入っており、
「なあなあ見て見ておとーさん、これ、中高年の美容と健康に役立つんやて。
 切り取りの葉書も付いとるし、応募しよかしらん」
ふと心が動き、おとんにごちゃごちゃ、何と言っても当選者1万名ってのが魅力だしな。

「おー、何でも出しとけ、出さな当たらんでー」
「よーし、出しとこー。
 大体、あたしみたいな美女が枯れてっちゃうのって、めっちゃもったいない話やもんなあ。
 おとーさんもそう思わへん?」
「ん?   おー、せやな」

伜がいたなら怒涛の突っ込みが入るところなんだろうが、さすがに大人である。
そりゃま、20年以上も付き合ってりゃ馬鹿の扱いにも慣れるわな。

で。
応募葉書を投函しに行ったのだが、今日はやたら体調が良いってか妙に元気が漲る感じで、
ついでに二時間歩いた。

ところが。
帰宅後ソファーに沈み込み、
「わあ、ひっさびさによっけ散歩したわー!」
と満悦したままいきなり襲ってきた疲労に二時間爆睡、昼メシを食うのも忘れておった。
どんだけ体力ねーんだよ。

中高年の美容と健康に役立つとか言うそれ、是非にも1万名の内に加えてほしいものである。

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