茅屋雑記帳

ボンクラ主婦きすけの気ままな日記

『ちりとてちん』は甘美に痛い

『ちりとてちん』を観ていると、セピアに変色した写真がばらばら降って来る。
うがーっ、やめてくれー、な気持ちになることさえある。

水曜放送の、清海に理不尽な八つ当たりをする喜代美のみっともなさときたら…。
現実には喜代美みたく派手に爆竹鳴らしちゃう人など滅多にいないだろうが、
心情そのものに対しては思い当たるフシが色々。
A子ちゃん、あんたはなーんも悪ぅないんやに、ごめんな、堪忍したってな」
と、結構な数のおばさんが列島各地のお茶の間で代わりに頭を下げてたんじゃないか。
セーシュンってやつぁよぉ、ほんと無様で卑屈に湿っててそのくせしゃらっと傲慢で、
いやはやまったく『・・・・・・』だぜラララライ!ラララライッ!!

このようにひどく赤面しても不快じゃないのは、徒然カルテットに依るところが大きい。
草原・草々・小草若・四草が別の意味でセピアな気分を盛り上げてくれるのだ。
どいつもこいつもなーんか変で、んでもなーんかそれなりにまっとうで、ああいたいた、
こゆ子、と、同級生の姿が次々によみがえってくる。
四草の
「死んだらええのに」
「夕陽に溶けて無くなってしまえばええのに」
というきつい台詞には毎回プッと噴くが、そう言う四草も言われる小草若も愛おしい。
四草はグサグサ皮肉を呟きつつも、チャリの後ろに小草若を立ち乗りさせてたもんな。
嫌いならほっときゃいいのに何故か常にくっついて行動してんの。
草々は刑事さんになっててびっくらこいたものの、草原兄さんは家業を継いだんで、
実家に帰るとたまに会える、昔と変わらずあったかい笑顔だ。


で、草若師匠なのだが…。
以前、某掲示板の教育系カテゴリーで活躍されていた先生を思い出す。
顔も知らず文を拝見していただけなのに、そのお人柄と通じる気がして仕方ないのだ。
師匠が草々へ向けた、
「相手を見て、言葉を選んで、ものを言え」
という台詞には、特にはっとした。
言葉のみで繋がる掲示板の世界においてそのことを実践していらしたからだ。
ボンクラ婆が偉そうに言うことじゃないが、甘やかすとか気を遣うとかいうのでなく、
まずは意が伝わらなかったら何もならないし、人を指導することなど難しいわけで、
それは“先生”と呼ばれる職に就いておられる方の基本ではないだろうか。
勿論、掲示板の利用には様々なスタンスがあって当然、“先生”だからといって、
現実を離れてまで“先生らしく”在る必要などさらさら無い。
ただ、いつも草若師匠の『一杯のお茶』を振舞っていらした方だったなあ、と、
勝手にしみじみ思うだけのことである。
そう言えば、
「文は人なり」
度々こうおっしゃっていた。

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刺客のジカク

月半ば。
「あんた、ずっと引っ込んどったことやし、今度の連休はドライブでもしよか。
 
湖東から坂本に回って比叡山、とか、湖西から鯖街道をゆるゆる、とか、どや?」
おとんがそう言ってくれていたんで、ひっさびさにお出かけだい、とわくわく。

前者コースなら
まず八幡に寄って喜兵衛弁当やわさ、けど、大津に入ればかねよのきんし丼があるな、
う、円満院前の開運そばや渚庵の皿そばも切り難いやん、と悩み…
また、後者コースなら
ほい、朽木旭屋の鯖寿司やー、あ、待てよ、手前の高島には評判の店が増えてるし、
新たに開拓してみるのもええかなぁ、とにんまりし…
とにかくあれやこれや考えていたのだった、食うことのみ。
ええ、世は紅葉の真っ盛りでしたがね。

が、好事魔多し。
体力・抵抗力の落ちた時に来るヤツがやっぱり律儀にこんにちは。
お尻のモンダイである。
あっ、と思った時にはもう遅い、てか、思うより先に寒気もんの激痛。

すぐに近所の肛門科へすっ飛んで行った。
「あー、また何か難儀しとったんか、だいぶ間があいとったのになあ」
佐川満男ソックリの先生に慰められたりして。
お世話になるのはこれで四度目なんで、事情をわかって下さっているのだ。

「肛門の症状は弱っとる人・疲れとる人への警告や」
と先生がおっしゃる通り、べそかいて駆け込むのは決まって病後。
普段はビッグ・ベンをものともせず、それこそ高らかに触れ回りたくなるほど爽快なのに、
各種持病にしろ熱傷の移植手術にしろ、入院生活から娑婆に戻りせいせい、てな頃、
ひょっこり顔を出してくれちゃうのである、ジカクさんは。
(
尤も、大本となる今回の入院理由は腸閉塞、先にビッグ・ベンどころじゃなかったんだが)

結局、行楽は見送り、地味~な連休を過ごしたのだった。
はー、ツマンネ。


ところで。
「肛門科だけはごめんやで…あんた、度胸あるなあ」
ぼうずにえらく感心されてしまった。
なに、ケツの恥はかき捨てのいっとき、市販薬より勝負が早い。
いくらメイクしようがお洒落しようがジヌシです、と暗い気持ちを抱え続けるのもやなんで、
さっさとお医者さんに丸投げだわさ。

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孤独

古い話だが、当地の夏祭りの日のこと。
補習・塾夏講・部活・遊び・社交その他、やたらアクティブな生活を送るぼうずが、
「あんたって、友だちいてへんのか?」
唐突に訊く。

「へ、何で?」
「いや、顔知っとるカーサンたちがカタマリで歩いとんの、あっちゃこっちゃでよう見るし、
 
土曜とかだと“おかんが飲み会やで多少遅なってもええわ”て言う奴が結構おるけど、
 
あんたはいっつもテンション低く家におるみたいやなあ、思て」

ほぉ、“うざい”が口癖の高校男子でも視野の隅に母親を捉えていることがあるんか、
そう言や、『新選組!』でTシャツ姿のスタッフが映り込んじゃってたときには笑ったな、
…変に感心したり無関係な連想へ走ったりしながら、
「どやろ、友だちがいてるとかいてへんとか、いちいち考えたことないし」
のっそりテキトーな返事。

ぼうずもまた、
「ふーん、なんか孤独やな、んじゃ行ってくるわ」
あっさりそう言い、祭りへと出かけた。
野郎ばかりが集いさざめき屋台を冷やかし…相も変わらず汗臭いことよ。

イベントも最高潮かという頃に、激しい通り雨。
奴らはちゃんと雨宿りしとんのかいな、とそれこそテンション低く窓の外を眺めていたら、
「孤独ねぇ…」
ひと汽車乗り遅れたようにクスリと来た。

『日々是定休』のボンクラ主婦、無為な時間はたーっぷり。
が、それでも、孤独に陥る暇ってのは無かったんだよな。
好きな人と一緒になり、そのままずっと一緒にいる。
しかも、好きな人“々”と複数になってはらはらぶつぶつげらげらもそもそ暮らしている。
それ以上の充足を求めようったって、見つかりっこないじゃん、私には。

夏が終わり、秋も過ぎ、西の山脈に初冠雪を見た昨日。
ふとそんなことを思い出し、やっぱり同じ気持ちだなあ、などとひとりごちていた。
この先いつかぼうずが家を離れてゆく時には、
「おかげさんで、あたしゃいっつも退屈せずにいられたわい」
そう思うだろう、たぶん。

勿論、若い人がこのようにちんまりと内向きな考えでいるようじゃ問題だし、
たとえおばさんだって私みたいにものぐさなことを言ってちゃまずいんだろうが、
友だちだの理解者だのとまるで渇したように唱えている主婦を見る度、
「“ワタシの座席”なんて、そういくつもあるもんかい」
心中舌打ちしてしまうのである、ものぐさなくせに。

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あかん…

やっぱり泣けたぜ、師匠復活の『ちりとてちん』。
万人が予想した通りの展開だったと思うのに、素直にじーんと来てしまった。

このドラマは、一寸いじましかったり時につまらんことを考えたりする当たり前の人々が、
めいめいの当たり前さでもって動いており、一見ドタバタした調子で進んでいくんだが、

何でだろ、みなそのしょうもなさの中にこそ空事ではない情味を隠し持っているようで、
観ているこっちが勝手に登場人物の一人ひとりを大事にしたくなっちゃうんだよねえ。
で、隅々まで観ていると、一人ひとりが画面の奥で抜からず丁寧な技を光らせている。

それにしても、たった15分の番組だってのに毎日その話をしたくなる朝ドラは初めてだ。

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底抜けに、おかえり

おとんもぼうずも出払った家の中に響く
「わははー ううう… ぐずぐずびー もっかいわははー」

てな声、音(ハナかむあれね↑)


『ちりとてちん』の、カンドーみたいなもん笑いにくるんでまえ、な世界が大好きだ。

仰々しい陶酔に対する照れが仄見え、むしろ登場人物の体温・情感が自然に伝わる。

実際、日々の暮らしの中でやたら心を揺り動かしていたらたまったもんじゃないわな、

普通の人は事ある毎に伴宙太と抱き合って滂沱の涙を流すわけにもいかんし。

とにかく、草々の

「底抜けに、おかえり」

は、何とも心憎い台詞でありました。



ネットの掲示板等を見ていると

「はい、素晴らしい話題を提供してあげたわよ」
「ほら、感動しちゃうでしょ」

「さあ、この意見に感心してちょうだい」

てな具合に変な方向へ力の入った文章と出くわすことが間々ある。
考えを述べることよりも自身への賛同を求めることの方に重点を置いており、
おのれの正しさに絶対の自信を持っているという姿勢以外は何も読み取れない。
で、そういう人は大抵レスを強要する。

高尚な考えのない私は、他人の都合に沿って盛り上がりたかねーよ、とだけ思う。

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ちりとてちん

善人悪人粋人変人何でもござれの大好きな役者・松重豊さんが、
先月下旬からブログを開設したと知り早速拝見、味のある文章にますます傾倒。

松重さんが朴訥で心温かなおとうちゃんに扮するNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』は、
毎朝大笑いさせられると同時に胸がきゅーんとなってしまう内容の濃いドラマだが、
このブログのおかげでまた新たな楽しみが増えそうだ。

ただ、ドラマ内の人々同様ふと気がつけば
 「♪ 今日から俺が おまえの寝床ぉ~」
などと口ずさんじゃってんのよ、ううむ恐るべし、熊五郎。

明日は久々におとうちゃん他小浜組の出番もありそうなんで嬉しいな。

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数ヶ月前の写真ながら、信楽にて

どでかいタヌキのやきものをシンボルにした陶園が通りに連なる町。

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中にはお店そのものがタヌキだったりするところも…。

やけに親近感を覚えてしまうお姿でありますな。

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頭中総白

午前に久々の更新をしたことだし、夜にでもまた何か呟こかいなと思っていたんだが、
いやー、こんなに離れちゃうと、
「文章って何?」
な状態、えっとソースかけて食うんだっけ。

おまけにPCのオーナー画像が何故だか河村たかしの顔になってるし。
買ったはいいが触る気になれやんと言う義母にほぼ新品のノートを譲ってもらい、
私のPCに用はなくなった筈なのに、ぼうずめ、時々こうしていたずらしてゆく。
とろくっせゃぁことやっとってかん。

ってことで、さっさと寝よ。

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いつから更新してへんのや?

さえない療養生活を送るうちに立冬も過ぎ…ようやくPCに向かおか、てな気になった。
体調悪いときにネットを覗いたところで逆に落ち込むばかりじゃしょーがないし、
ましてや日記でじぶじぶぼやくのも鬱陶しい、後日全部削除したくなるに決まっておる。
そゆのって、夜書いた手紙どころっちゃう恥ずかしさかもな、ははは。

久しぶりだったため気分的にがっくりきたただけで入院自体は半月強、少し前なら、
“いつものあれ”で済んだ腸手術の後遺症に過ぎない(誰もオーダーはせんやろけど)。
大体、
「結婚してからこっち、何度体調崩したかなあ」
と思い返してみたら、ぼうずが小六になるまでは結構な回数入院していたのだった。
ま、トシくった分、別の持病もいっぺんに来るゆうこっちゃな。


近くの土手をたらたら散歩してみたら、可愛いいぬ・ねこたちに会えた、ラッキー。

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